介護

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◆清潔を保つ五つの目的

 人はからだをきれいにしておかないと、気分が落ち込んだり、いらいらしたりしたりするものです。特に高齢者の場合は、病気や老化を進める原因ともなりかねません。まず、清潔の大切さをきちんと把握しておきましょう。


①爽快感がえられ、気分も明るくなる
身ぎれいにすると、だれでも気持ちが前向きになるものです。また、清潔にしていると周囲の人からも好感を持たれ、いっそう楽しく過ごせるようになるでしょう。


②感染の予防
皮膚を不潔にしておくと、感染の危険性が高くなります。高齢者は皮膚も老化し、抵抗力も弱くなっているので特に注意が必要です。


③生理機能を高める
血液の循環、筋・関節の拘縮を予防します。


④全身状態の観察ができる
清拭や入浴の際、見落としがちなからだの変化を発見することができます。自分では気がつかなかったり、訴えられない高齢者も多いので、よく観察しましょう。


⑤スキンシップを通して、コミュニケーションがはかれる
負担の大きい介護ではありますが、「はだかの付き合い」で、親密な関係がつくれます。またそうした場にしたいものです。

◆入浴の介助と洗髪

 入浴は高齢者の気分、体調がよいときで、暖かい日中がよいでしょう。食事の直後や空腹時はさけ、排せつをすませてからにします。

 入浴は新陳代謝を促し、気分もよくするものですが、体力も消耗するので、医師にかかっている人は指示を仰いでからにします。

 寝たきりやからだにマヒがあって無理な場合は、市区町村の窓口(老人福祉課など)に相談します。訪問入浴サービス、施設へ連れていって入浴させてくれるサービスなどがあります。



●入浴の準備
 浴室は手すり、すべりどめマットなど危険防止策をあらかじめ施しておきます(6月号「快適な環境づくり」参照)。


 湯温は40℃か、それ以下がからだにいちばんいい温度です。寒い季節は浴室、脱衣所を 24~25 ℃に温めておきます。



●入浴の手順
湯温を確かめてから全身にかけ、陰部を洗う


浴槽に入る(イラスト参照)
心臓や血圧に問題のある人は、和式の浴槽では肩までつからず、胸を出して入るようにします。


自分でできる部分は自分で洗う
危険のないよう見守ってあげ、必要に応じて手助けを。マヒのある部分、脇の下、背中など洗いにくい部分は洗ってあげましょう。


もう一度、1~2分浴槽に入る
上がり湯かシャワーをかけ、手早く拭いて脱衣所へ。


椅子に腰掛けてからだを拭く
湯冷めしないように肩にバスタオルをかけます。皮膚が乾燥しているときはローションや薬を。
浴槽に入れない時はシャワー浴もよいでしょう。


●洗髪の仕方

 入浴できる場合は浴室で。シャンプーハットを使うと、無理な姿勢をさせないですみます。

 起き上がれない人の場合は、必要なものをあらかじめ用意し、寝たままで洗ってあげます。用意するものは、バスタオル、浴用タオル各2~3枚、大きめのビニール、洗髪パッド、洗面器、かけ湯用のやかん、または片手なべ、大きめのバケツ2個、ガーゼ(目や耳拭き用)、シャンプー、リンス、ブラシ、ドライヤーなど。

 ベッドの場合は、頭がベッドの端にくるようにし、布団の場合は、頭が高くなるようにし、洗髪パッドをあてて洗います。洗髪パッドは市販していますが、手作りもできます(イラスト参照)。


●ドライシャンプーの仕方
①お湯でしぼったタオルで髪を包み、1~2分おく
②ドライシャンプー剤をかけ、やさしくすり込むようにマッサージ
③お湯で絞ったタオルでシャンプー剤を拭き取り、乾いたタオルでさらに拭く

◆入浴できない場合

●部分浴
 手足、陰部など汚れやすい部分は、清拭だけでなく、部分浴をしてあげましょう。ベッドや布団をぬらさないようにビニールなどを敷き、入浴よりやや熱めの湯で行います。
 
 起き上がれる場合、陰部の清拭は、ポータブルトイレにかけ、必要なものを取りやすい場所に置いて自分で洗ってもらうとよいでしょう。

●清拭
 入浴が無理な場合は、熱めのタオルでからだをふいてあげます。清潔になるだけでなく、マッサージにもなって血行をよくし、便秘や床ずれを予防する効果もあります。
 
 清拭は、空腹時、満腹時をさけ、排せつをすませてから行います。部屋を暖かくし、はだかにする部分は最小限度にして、清拭する部分だけを出して拭くようにします。あまり長引かないようにし、せいぜい5~10分ですませましょう。無理な場合は、一回で全身できなくてもよしとします。
 

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「年寄りなんだから」「病人だから」といって、そこそこ清潔にさえしていればいい、というものではありません。身だしなみを整え、おしゃれにも気をくばることが大切です。朝晩の洗顔はもちろん、着替え、身づくろいなどをできるだけ定まった日課として行いましょう。心身の自立に非常に役立つものです。また、寝具やシーツなど身のまわりも清潔に快適にを心がけてください。  障害があって自分では思うようにいかない高齢者はつい無精になりがちです。適切な手助けで素敵に過ごさせてあげましょう。

◆洗顔、歯みがきなど

 病床にある場合でも、生活のリズムをくずさないよう朝晩の洗顔、歯みがきなどは定まった時間にすませたいものです。からだを動かせる人はできるだけ自分でします。ぬれないようにビニールのエプロンや腕カバーをしてあげるとよいでしょう。歯みがきが自分でできない場合は歯ブラシでみがいてあげるか、綿棒やガーゼを利用します。ぬらしたガーゼで歯、歯ぐき、舌、頬の内側などをふいてあげるとさっぱりします。水歯みがきや市販の口腔洗浄器も便利です。入れ歯は毎食後はずして洗い、寝る前には水か入れ歯洗浄剤を入れた水につけておきます。

 高齢者の場合は目やにや鼻かすなどが出やすいので気をつけます。目やにはぬらした清潔なガーゼでとり、鼻にかすがつまっているときは綿棒にベビーオイルをつけて取るとよいでしょう。

 爪切りも週一度程度行います。高齢者の爪はかたくてもろいので、入浴後やお湯で手を温めてからにすると切りやすいものです。深爪にならないよう控えめに切り、あとはヤスリで整えます。

◆こざっぱりとおしゃれに

 高齢になると男の人ならひげそり、女の人ならお化粧などもいい加減になりがちです。男の人はひげが伸びると年寄りくさく、病人ぽくみえ、気分まで落ち込んでしまうものです。できるだけ毎朝そるようにします。自分でできない場合はそってあげますが、なれない人は電気カミソリが安全です。あとは肌荒れしないようにローションなどを。

 また、男の人も女の人も髪の手入れも忘れず、さっぱりと整えておきましょう。

 女の人もある程度の年になるとお化粧を面倒がったり、「いまさら……」と恥かしがったりして全然しなくなる人が多いようです。しかし、軽くその人らしいお化粧をするだけで気持ちが前向きになり、若返るものです。周囲の人もからだの負担にならないよう気をつけてあげながら、すすめたり手伝ったりするようにし、間違っても「年寄りのくせに」などといわないこと。ただし、医師の診察を受けるときは、顔色も診断基準になるので素顔を見てもらうようにします。

◆服装と着替えの介助

 服装にも無頓着にならないようにしたいものです。一日中ベッドにいることが多いからといって、着替えもせず寝間着のままというのは感心しません。起きられる人の場合は、朝、普段着に着替え、夜、寝間着に着替えて、一日のリズムを作るようにします。

 高齢者は若い人に比べて体温調節がスムーズでなくなるので、保温性、吸湿性、通気性がよく、肌にやさしい素材の衣類を選びます。また、着脱が簡単で動きが楽なデザインのものを選ぶポイントにします。しかし、実用一点張りでは楽しくないので、その人の好みや似合うかどうかなども考えて選びましょう。

 からだに不自由のない人の場合はどんなデザインも選べますが、マヒなど何らかの障害がある人の場合は障害の程度に応じて選ぶ必要があります。腕にマヒがある場合はかぶるタイプのものより前開きのものを。手が不自由なら、ボタンやファスナーをマジックテープやゴムに変えるなどの工夫をしましょう。袖ぐりはゆったりしていて、袖丈、裾丈もやや短めの方が動きが楽です。高齢者に意外に向いているのがスポーツウェア。素材の面でも動きという点でもスポーツウェアに要求されるものは高齢者の条件とぴったりだからです。選ぶときの参考にしてください。

 着替えはからだを動かすよい訓練にもなるので自分でする方がよいのですが、無理な場合は手助けをします。


●マヒがあるが起き上がれる場合
 着替えはあせらずゆっくりと、手助けは最小限にして自分でできる範囲が徐々に広がっていくように見守ります。椅子に腰掛け、介助者は後ろにまわるとよいでしょう。


●マヒがあって起き上がれない場合
 寝たままで行うことになりますが、その場合でもあきらめてさっさと片付けようとせず、残存能力を十分活かすように心がけましょう。実際にはできなくても「横を向いて」とか「腰をあげて」などと声をかけることも大切です。着替えのときは室内の保温には気をつけてください。

◆寝具はいつも清潔に

 寝具選びの基本は、敷布団はかため、掛布団はやわらかめ(軽め)です。保温性、吸湿性、通気性のよい素材で、肌ざわりのよいものを選びます。シーツや布団カバーのように肌に直接当たるものは、荒い織りのものは避けます。また、洗濯の際にノリをきかせ過ぎるるのも禁物です。

肌を傷めたり、床ずれの原因になります。寝返りなどでできるシワも床ずれの原因になるので、シーツはずれないように大きめのものを使い、きちんと整えておくように注意します。

 寝具類はいつも清潔にし、快適に過せるようにしてあげたいものですが、起き上がれない人の場合はなかなか大変です。家族だけでは無理な場合は老人福祉担当の窓口で相談し、介護サービスなどの助けを利用してください。ただ、毎日のようにとり替えたいシーツは一人でもできるのでコツをマスターしておいてください。


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高齢者が毎日を安全、快適に過ごせるようにするためには、環境づくりへの配慮が必要です。いろいろな機能が衰えてきた高齢者にとって、まず、危険がないかどうか、また、高齢者は家にいる時間が多くなりがちですから、居心地はどうかなどがポイントになります。それには、どんな点に注意したらよいのかを考えてみましょう。

▼大がかりな模様替えは逆効果にも

 環境が急に変化したために症状が悪化するというのは、高齢者の場合、決して少ないことではありません。病院を変わった、息子や娘の家に引き取られたなどという場合は、特に要注意といわれます。これほど大きな変化でなくても、人はそれぞれ住まいや家具など、自分を取り巻く環境に、思い入れや愛着があるものですから、ちょっとした改善にも慎重でなければいけません。特に高齢者は、若い人から見れば、時代遅れだと思えるようなものにも、歴史を感じたり、思い出をもっていたりするものです。よかれと思ってしたことが逆効果にならないよう、本人の意向を尊重して事を運ぶという点を、まず心得ておいてください。

▼危険防止のチェックポイント

 年とともに足腰が弱ったり、機敏さがなくなり、平衡感覚が衰えてきたりするのは避け難いことです。その上、骨ももろくなってきますので、けがには十分注意しなければいけません。けがから寝たきり、ぼけというコースをたどる例はよくあります。


①手すりをつける

階段、廊下、トイレ、浴室などに手すりをつけます。福祉用具として階段昇降機もあります。
②段差をなくす
敷居やカーペットの縁など、ちょっとした段差にもつまづくことがあるので、室内段差用のミニスロープなどで段差をなくす工夫を。
③滑べらないようにする
カーペットやマットがずれて転んだりしないよう、滑り止めテープや滑り止めカーペットを使います。床材がつるつるしている場合は、滑りにくいマットなどを敷くとよいのですが、段差ができないようにし、しっかり固定します。靴下などに滑り止めをつけるのも一つの方法ですが、スリッパなど室内履きははかないほうが無難。
④歩く範囲にじゃまものがないよう、よく整理しておく
新聞紙やビニール袋などを踏んで転ぶということもよくあります。散らかっている所には危険がいっぱいなので、片づけをまめに。  
電気コード類は専門業者に依頼して壁に固定し、動きやすい小物家具類は通り道には置かないほうがよいでしょう。
⑤階段や廊下などの照明に注意する
夜間の歩行に支障がないよう常夜燈をつけます。
⑥非常ベルを要所につける
居室だけでなく、トイレ、浴室などにも連絡用のベルをつけます。また、鍵のかかる部屋も、原則として鍵をかけないようにしないと、トイレで倒れ、鍵がかかっていたために手遅れになったという例もありました。  
最近は便利な福祉用具もいろいろ出回っているので、専門家に相談して選ぶとよいでしょう。
           
▼居心地のよさに必要なことは

 住宅事情によって、なかなかすべての条件を満たすというわけにはいかないでしょうが、より快適に過ごしてもらえるよう、次のような点に留意して、環境を整えてください。

①日当たり、風通しのよい部屋に
 暗く湿っぽい部屋は、健康にはもちろん、精神面でも悪い影響がでます。明るく、からっとした部屋で、心も晴れるようにしてあげたいものです。ただし、日光や風が直接当たらないよう、ベッドの位置を考え、窓にはカーテンやブラインド、すだれなどをつけて操作します。庭や外の風景が楽しめれば、さらに理想的ですが、騒音がひどい部屋は避けるようにしましょう。
②室内の温度、湿度に注意する
 高齢者は体温調節能力も減退してくるので、室内の温度、湿度は適度に調節します。温度は日中は20度前後、夜間は16~18度が目安ですが、夏と冬では戸外との温度差を五度以内に調節します。湿度は50~70%程度に。寒暖計、湿度計は寝ている人の高さに置くこと。
③冷・暖房の安全対策
 冷・暖房はきかせ過ぎないように注意します。冷房の夜間つけっ放しは好ましくありません。クーラーも扇風機も風が直接当たらないようにします。  
 暖房器は火傷や中毒などの危険がなく、空気を汚さない機器を選びます。望ましいのは、部屋全体を温めるタイプのもの(温風暖房やパネルヒーターなど)です。湯たんぽなどの局所暖房は低温火傷をさせないよう、まめに注意すること。電気毛布は乾燥、発汗を促しやすいので、高齢者にはあまり向きません。  
 廊下やトイレなどの室外も温かくしておければ理想的ですが、できなければ、必ず着る物で調節するようにします。
 冷暖房をすると、つい換気を怠りがちになりますが、風邪をひかせない注意をした上で、時々窓を開けて空気をきれいにし、臭気がこもったりしないようにします。
④照明はやや明るめに
 高齢者は視力が低下し、若い人より明るさを必要とするのが普通なので、照明は明るくします。ただし、まぶしくないような位置にしたり、スイッチの調節が自分でもできるところにつけるなどの配慮が必要です。  
 この他、部屋を清潔に保つことはもちろん、好みの絵や花を飾るなど、インテリアにもやさしく気を配ってあげたいものです。

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▼家族の一人に押しつけない

 最近の調査(平成7年国民生活基礎調査)によれば、寝たきりの高齢者を介護している人の85%は女性で、続柄で見ると「子の配偶者」が最も多く34%、次いで「配偶者」が27%となっています。つまり介護の中心は妻やお嫁さんという状況は、今でも大きくは変わっていないのです。一家の働き手が男性の場合、介護の担い手が女性となるのはある意味では致し方ない結果なのかもしれませんが、これでは介護、特に高齢者の介護は長続きしません。高齢者の介護は長期にわたるケースが多い上、明らかな回復の兆しが見えにくいからです。  

介護をだれか一人に押しつけてしまってはいけません。その人は肉体的にはもちろん、精神的にも責任感や出口のなさなどからまいってしまいます。ストレスや睡眠不足のほか、外出できない、自分の時間がもてないなど、介護者からは実にさまざまな悩みが訴えられています。

 まず、同居する家族は男性であれ、子供であれ、全員が介護に当たる心がけが必要です。役割分担をしたり、あるいは曜日や時間で交替したり、もっと柔軟に手のあいている人が交替したりと、やり方は家庭の状況によって違ってくるでしょうが、家族で助け合っていくことが在宅介護の大切な基本です。

 例えば、小さな子供でも高齢者の側についていてあげることはできます。話しかけたり、何かしてほしいことや具合いが悪そうなとき、それを大人に伝えてくれるだけでも大変助かるものです。またおじいちゃん、おばあちゃんが孫に接するのはボケ防止に意外な効果をもたらす場合もありますし、子供たちにも家族の絆を認識させるきっかけになる場合があります。  

▼同居家族だけで抱え込まない

 「同居の嫁にだけ押しつけて、別居している子供は知らん顔している」という苦情もよく耳にします。兄弟姉妹、親族も同居家族の負担が軽くなるよう協力すべきです。現実にはなかなかうまくいかない場合も少なくないようですが、「明日はわが身」でもあるのですから。

 また、夫の両親を長年介護したある妻が「しゅうと・しゅうとめの世話で、自分の親は看とれなかったけれど、そのぶん兄嫁がよく面倒をみてくれました」と述懐していたことがありました。家庭の事情により、それぞれ問題はあるでしょうが、積極的に介護を分担できなくても、この妻のような感謝の気持ちだけでも介護する人の支えになるものです。昔のように兄弟姉妹が多くないので、これからはこうしたケースはますます増えていくと思われます。

 最近は地域社会での人と人とのつながりも強いとはいえなくなっていますが、「遠くの親戚より近くの他人」という言葉もあるくらいです。隣近所を当てにするということではなく、わが家の事情を隠さず、オープンにすることも必要です。こうした接し方をすることで孤立せず、思いがけない助言や協力を得られることがあるものです。同じような問題を抱える家族同士の会なども次第に増えていて、新しい「近所づきあい」の形も生まれてきました。こうした人たちとのコミュニケーションをはかり、ネットワークを広げておくことも、いざというとき役に立つものです。  

▼利用できるものを上手に利用する

 いずれにせよ、長期の在宅介護は心身共に疲れるものです。介護する人の健康管理にも気をつけなければいけません。病院や医師が身近な存在なのに、病人にばかり気が向いて、自分のからだの異常を見過ごしていたというケースもよくあります。介護する人が健康でなければ大変です。少しでもおかしいと感じたら、自分もすぐ受診しましょう。

 またストレスがたまらないよう、適当に息抜きをすることも必要です。朝から晩まで張りつめていては身が持ちません。ほかの人に代わってもらったときは、思いきって心身を解放してみましょう。友人と会ったり、ショッピングや観劇をしたり、ときには旅行などで積極的にストレス解消をはかってみませんか。息抜きをすることは、その後の介護をよりよくするはずです。

 しかし、小人数家族ではなかなか難しい場合も多く、個人的な努力ややりくりだけでは解決できないことも多いでしょう。そこで専門家や保健福祉サービスなどの助けを仰ぐことが、今後ますます介護の大きなポイントになっていきます。

 未だに病いを抱えた老夫婦や老いた親と子が、何の助けも借りず、共倒れになったという痛ましいケースが時々報じられます。「他人に世話になるのは恥」とする考えが根強く残っているのでしょうか。できることを何でもかでも他者にばかり頼ろうとするのは困りものですが、よい介護をするために必要なものは上手に利用すべきです。

 公共の保健福祉サービスなどについては回を改めて詳しくふれますが、主なサービスには次のようなものがあります。

 保健婦が家庭訪問して助言などをする訪問指導、かかりつけ医師の判断によって看護婦などが訪問し、看護サービスをする訪問看護、家事や介護を手伝う訪問介護(ホームヘルプサービス)、デイサービスセンターにバスで送迎し、入浴や食事、生活指導、健康チェックなどを行う通所介護(デイサービス)、老人保健施設で短期間預かり介護をする短期入所(ショートステイ)などのほか、介護用品の提供や貸し出し、高齢者の機能訓練、介護法の指導講習会なども行っています。

 地域によって多少違いがありますので、都道府県や市区町村の広報誌などに目を通して情報を収集し、最寄りの保健所や在宅介護支援センター、市区町村の担当窓口に相談するとよいでしょう。

 過労にならないようにし、ストレスをためないようにすることが介護を受ける側と介護する側との関係を円満なものにし、介護をスムーズに進める上での最も大切なポイントとなることを改めて心してください。
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介護を行う上で大切な心構え
           
わが国では、西暦2020年には65歳以上の人口が、3,200万人に達し、国民の4人に一人が65歳以上という超高齢社会がやってくると予測されています。しかも現在、介護を必要とする人は200万人を超え、今後さらに、毎年10万人ずつ増えていくと見込まれているのです。高齢者介護の問題は、決して他人事ではなく、だれもが直面する問題といっても過言ではありません。よりよい介護について、今すべての人々が考えるべき時なのです。

▼高齢社会はみんなの問題

 高齢社会の抱える問題、特に介護には複雑で難しい問題があります。高齢者の多くは、病院より家庭での家族による介護を望む傾向にありますが、大家族主義が消滅した現代で、これは簡単なことではありません。少子化傾向にある今では一人っ子同士の結婚で双方の両親4人を抱えるケースも少なくありませんし、高齢化が進む中では90歳の親を70歳の子が看取る、あるいは老夫婦が、夫を、妻を介護しなければならない。「老老介護」も増えています。さらに、住宅問題や地域社会での人間関係の希薄化なども、在宅介護をいっそう難しくしているといえましょう。

 しかし、老人医療も福祉対策や制度も大きく変化しつつあります。大家族で何もかも個人的に抱え込んでいた時代とは違う、よりよい介護の方法を探し出していくべきです。この問題は社会全体の問題として取り組んでいくことが、ますます重要となるのはもちろんですが、同時に私達一人ひとりが介護についての心構え、知識、情報などを、さらにしっかり身につけていくことも、必要になってきます。  

▼介護にのぞむ三原則

 よりよい介護を行うためには、さまざまなテクニックをマスターすること、もちろん必要ですが、やはり最も大切なのは心構えです。介護で起こってくる問題は千差万別で、それぞれのケースですべて違うといってよいかもしれません。それだけにだれもが悩んだり、苦労したりするわけですが、介護の本質は何か、どんな心構えで取り組むべきかを、まず考えておくことが大きな助けになります。苦しんだ時、この原点に戻ってみてください。心のない介護は、介護を受ける側だけでなく、行う側にも労のみ多い結果しか生みません。まず介護の三原則ということを心得ておきましょう。

①自己決定権の尊重
②継続性の尊重
③残存能力の活用

 ちょっと堅苦しい言葉が並びましたが、この三項に共通する考えは、介護する相手を弱者や庇護すべき対象とだけ考えず、人間として尊重するということです。何でもかんでもやってあげることがよい介護ではないのです。この三項は、いずれもその人の持っている意思、能力を尊重し、それが十二分に発揮されるよう手助けしようということに他なりません。

 それは具体的にはどういうことを指すのかという前に、高齢者の心とからだについて考えてみましょう。    

▼高齢者の心とからだを理解する

 現代では、お年寄りという概念もだいぶ変ってきました。70歳、80歳代になっても元気な方もいます。しかし、老いは個人差はあれ、年齢を重ねれば、だれの心にもからだにも現れてくるもので、避けることはできません。本人も周囲の人たちも、老いからいたずらに目をそらさず、自然に受け止めていくことが大切です。

 一見元気なお年寄りでも、老いに対する不安や寂しさを抱えているものですから、やさしい心遣いが必要です。

 からだが若い時のように動かないために、高齢者は落ち込んだり、頑固になったり、扱いにくい部分も出てくるでしょう。若い人たちが思う以上に、高齢者はデリケートで敏感になっていると理解しなければいけません。

 また、心は若々しく前向きに保っていても、病気やケガがきっかけで、からだが急激に衰えていくこともあります。廃用症候群といって、からだを使わないでいると、いろいろな器官の機能が失われていく状態に陥ります。高齢者は変化への適応力が低下しているので、病気やケガで、しばらく安静にしているうちに、関節が動かなくなったり、知的刺激が不足して、精神活動が低下してボケてしまったりします。

 こうした高齢者の心とからだの特徴をよく理解して、介護はどうあるべきかを考えなければいけません。    

▼高齢者を尊重することから

 ここでもう一つ介護の三原則について考えてみましょう。

 「①自己決定権の尊重」は、高齢者を子供扱いしないということです。もし本人がボケていたり、からだが不自由だったりすれば、いちいち本人の意思を確かめたり、尊重するより、どんどん事を進めてしまうほうが楽かもしれません。しかし、高齢者を人生の先輩として敬う気持ちを忘れず、どこでどんな介護を受けたいかなど、高齢者自身に決定権を委ねることです。無駄な回り道のようにみえて、介護の実績をあげているケースは決して少なくないのです。

 「②継続性の尊重」は、もし、入院とか介護が必要になるなど、高齢者の環境に変化が起こっても、それまでとできるだけ同じような生活が続けられるような配慮が大切であるということです。先にも触れましたが、高齢者は変化への適応力が低下しているので、環境の変化を最小限に抑える、今まで続けていた生活習慣などはできるだけ続けられるように手助けすることです。

 「③残存能力の活用」は、文字通り、その人にまだ残っている能力はフルに発揮させるということです。「大変そうだから」「かわいそうだから」とか「じれったいから」などと、何もさせないと、高齢者は、若い人とは比べものにならない速さで、廃用症候群陥ります。からだが利かなくなるだけでなく、「自分では何もできない」とか、「何から何まで面倒をかけている」と自覚することも、老化や病状の悪化に拍車をかけることになります。

 介護についての心構えは、頭ではわかっていても、現実にいろいろなケースに遭遇すると、なかなか思うようにはいかないものです。しかし、そんなとき原点に返って発想の転換をはかってみましょう。きっと何らかの助けをもたらしてくれるはずです。

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