ぼけの早期発見と対応法

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危険因子はありませんか

 日本人の65歳以上のお年寄りは現在約16%を占め、6人に一人の割合に近い。急速に高齢社会が進んでおり、その傾向は一層強まっている。そこで避けて通れないのが老人性痴ほう、いわゆるぼけの問題だ。加齢によってぼけ症状が出現する割合は高まってくる。高齢社会ではますます老人性痴ほうの問題が深刻になってくる。そのぼけを早期に発見して上手に対応できれば、良い状態を長く延ばせるかもしれない。人間にとって避けられないというぼけ。その早期発見法や対応法はあるのか―。 

85歳以上では4人に一人が痴ほうに

 世界一の長寿国である日本。厚生省などの推計によると、2006年には65歳以上のお年寄りが5人に一人以上を占め、75歳以上の高齢者が9%以上、10人に一人近くの割合になるとみられている。まさに未曽有の高齢社会が出現するのである。
 そこで問題になるのが、寝たきり老人やぼけの問題だ。老化は人間の身体機能や脳の機能を確実に奪っていく。特に加齢に伴って起こるぼけを完全に避けるのは難しいという。老人性痴ほうの患者を診ることの多い東京都立荏原病院の一瀬邦弘精神科医長は「65歳以上では25人に一人の割合で老人性痴ほうが出現する。それが85歳以上になると、4人に一人の割合になる」と厳しい現実を説明する。
 それでは、ぼける人とそうでない人がいるのはなぜなのだろうか。老化現象は生物に避けられない宿命である限り、脳の老化も避けられない。ぼけも人間の避けられない宿命であることを物語っている。
 こうした中で、ぼけなかった人がいるとすると、それは「ぼけないうちに死んでしまった」といえるかもしれない。寿命が延びて、高齢社会の出現とともにぼけが大きな社会問題となってくるのは間違いないことを示している。同病院精神科では、痴ほうが原因で受診する高齢者が、全体の約30%を占めており、その受診者数は、社会の高齢化に伴って次第に増えており、この事実を裏付けている。
 その痴ほうも大きく分けて2つのタイプがある。「アルツハイマー型痴ほう」と「脳血管性痴ほう」で、この二つで痴ほう全体の90%以上を占める。以前はほぼ同じ割合だったが、どちらかというと最近はアルツハイマー型痴ほうが増加傾向にあるという。

アルツハイマー型痴ほうに四つの特徴

 最も多く問題なのがアルツハイマー型痴ほうだ。アルツハイマー型痴ほうは女性に多く見られ、男性の2、3倍に上るとされている。これは、女性の方が寿命が長く、高齢者全体に占める女性の割合が多いことがその理由らしいのだ。
 もう一つ、東京都多摩老人医療センターなどが東京都内に住む70~80代の「アルツハイマー型痴ほうで通院中の高齢者」「痴ほうのない高齢者」「スポーツセンターなどに通う元気な高齢者」の各グループの数十人ずつを調べたところ、興味深い結果が浮かび上がっている。
 その結果アルツハイマー型痴ほう患者の多くは(1)気を失うほど頭を強く打ったことがある(2)休日に寝て過ごすことが多かった(3)長く続けている趣味がない(4)小学校時代から運動が嫌いだった―という4つの特徴を持っていたというのである。
 頭部打撲とアルツハイマー型痴ほうとの直接的な因果関係は不明だが、外国の調査でも同じような結果が出ているという。また、「休日は寝て過ごす」「趣味がない」「運動が嫌い」などの特徴とアルツハイマー型痴ほうとの因果関係も今のところはっきり分かっていない。
 「長い勤めを終えて、退職して年金で生活するようになると、心の張りをなくしてぼけになる人がいます。定年退職した後で、運動をしない、寝てばかりいるなど目的のない生活をしていると痴ほうが進むかもしれません」
 こう説明する一瀬医長によると、アルツハイマー型痴ほうの原因は不明なので、確実な予防法はないのが実情だ。それだからといって何もしないで手をこまねいていると、ぼけが進んでしまうかもしれない。それを避けるには、まず、閉じこもりがちな生活習慣を活動的な日常に改善していくことは欠かせない。特に心掛けてほしいのは運動だ。そうすると、外部と接触する機会も増える。そうすることによって、自然に外部からの刺激が入ることになる。結果的に、ぼけを予防することにつながるかもしれないのだ。散歩など運動もよいという。
 治療法はどうか。原因が不明なので、残念ながら治療法はまだない。ただ、アルツハイマー型痴ほうは、アセチルコリンという神経伝達物質が不足していることが分かっている。アセチルコリンは脳の神経細胞から放出されて、別の神経細胞に信号を伝える働きをしている物質である。このアセチルコリンを分解してしまうコリンエステラーゼの生成を抑えるコリンエステラーゼ阻害薬の開発が進んでいる。アセチルコリンが分解されるのを防いでアセチルコリンの活性化を図ろうというわけで、アルツハイマー型痴ほうの治療薬として注目を集めて、米国では爆発的に売れているという。
 「アルツハイマー型痴ほうの治療薬として厚生省に現在申請中で、治療に使えるようになれば、痴ほうが悪化するのをある程度遅らせるようになるかもしれません。アルツハイマー型痴ほうになると、ADESテストで年間6点の割合で進行しますが、この薬を使うと2点よくなる。まだばらつきがありますが、3、4カ月前の状態に戻すことができるのです」。一瀬医長はこの薬に大きな期待を掛けている。 


脳血管性痴ほうは危険因子をなくせ

 もう一つの痴ほうの原因の脳血管性痴ほうではどうだろうか。こうした痴ほうは脳梗塞や脳出血など脳血管障害が原因で起こることが多い。脳血管障害によって、脳に血液が行かなくなって脳細胞にダメージを受けるために、結果として痴ほう状態になってしまうのだ。脳血管障害の多くは動脈硬化が原因になるので、それを防ぐためには、動脈硬化を予防することに尽きる。
 それでは、動脈硬化の予防法に話を移そう。動脈硬化は加齢によってだれにも起こり、避けられない宿命のようなものだが、動脈硬化を促進する危険因子は取り除くことは可能だ。それは(1)高血圧(2)糖尿病(3)高脂血症(4)高尿酸血症―などである。高血圧だと、血管の老化が早まり、動脈硬化を一層起こしやすくなる。糖尿病では血管内で血液が固まって血管が詰まりやすくしてしまう。また、高脂血症は血管壁にコレステロールがたまりやすくなってしまうし、尿酸値が高いような人は動脈硬化を起こしているケースが多く見られることが分かっている。
 このほか危険因子として(1)喫煙(2)ストレス(3)運動不足(4)肥満―などの生活習慣も見逃せない。たばこのニコチンは、血管を収縮させ、血圧を上昇させたり、血液中のコレステロールを増加させて動脈硬化を促進させてしまう。ストレスや運動不足、肥満も動脈硬化を促進させてしまうことは理解できるだろう。
 「動脈硬化の危険因子の高血圧や糖尿病、高脂血症、高尿酸血症などの病気を早期に見つけて、早期に治療することが大切。また喫煙や運動不足、ストレス、肥満といった危険因子は、運動や食事に気をつかうなどして積極的に改善することが欠かせない。そうすると、高血圧や糖尿病、高脂血症などの予防にもつながる」と一瀬医長は力説する。

ぼけのチェックポイントは

 ところで、こうした痴ほうを早期に見つけるのはどうすればよいのだろうか。家族など周囲の人の日ごろからの注意が大切である。痴ほうになっているかどうかを見分ける主なチェックポイントを見てみよう。
 その一つ、物事の大枠を忘れてしまうことだ。物忘れでは、食事後に、何を食べたかを忘れたとしても、食事したこと自体は覚えている。これに対して痴ほうの場合は、食事をしたことさえ忘れしまい、しかも物忘れをしているという自覚が全くなくなってしまうのだ。
 2番目は、忘れたことをほかの人のせいにしてしまうことも多い。痴ほうになると、財布など大切なものをしまった場所を忘れてしまうことが少なくない。それを「家族にとられた」などと言って、周囲の人のせいにすることが多いのである。
 3番目は、最近起こったことや新しいことが覚えられなくなる点。その一方で、たまたま自分の覚えていることに対しては、強くこだわり、同じことを何度も繰り返したりする。
 4番目は、相手の表情に敏感に反応するようになることだ。痴ほうになっても自意識は高くて、他人の表情や雰囲気に対して非常に敏感なところがある。不機嫌な顔をして対応すると、それがすぐに伝わってしまうので注意が必要だ。
 「最も大切なのは、痴ほうが脳の病気であることを周囲の人が理解して、痴ほうの人が何か問題を起こしても、しかったり、とがめたりしないで、病人として優しく接すること」。一瀬医長は家族や周囲の人の対応の仕方をこう説明する。

お年寄りに多いうつ病

 一方、ぼけと間違いやすい症状にお年寄りのうつ病がある。60歳を過ぎた高齢者の心の病のなかで、最も多く見られるのがうつ病だ。うつ病は、特に高齢者の病気というわけではなく、思春期以降の人が年齢にかかわりなくかかる病気だ。多くの場合は、生活環境の変化をきっかけとして発病し、脳の働きが低下してさまざまな症状が起こってくる。
 うつ病は女性に多く、一生の間にかかる割合は、男性の5倍にも上るとされている。その理由は、女性は妊娠や出産後にうつ病にかかりやすいことが関係していると考えられている。更年期障害による女性のうつ病も少なくなく、60歳以上でもうつ病が女性に多い傾向に変わりはない。特に60歳を過ぎると、定年退職や子供の結婚などと、生活環境が変わることも多く、さまざまな心の病が出現しやすくなる。
 それでは、うつ病にはどのようなタイプの人がなりやすいのだろうか。なりやすいのは(1)きまじめ(2)協調タイプ(3)マイナス思考(4)完全主義―の4つのタイプだという。きまじめなタイプは、何ごとにもきちょうめんに取り組む半面、物事にのめり込み過ぎて、柔軟性に欠け、融通がきかないことが多い。協調タイプは、人との折り合いを気にし過ぎて、自分を抑えてしまう。
 マイナス思考の人は、失敗を気にして悲観的で物事を前向きに考えることが苦手で、落ち込んでしまうタイプだ。完全主義者は、何ごとも完全に仕上げないと気が済まないため、オーバーワークになりがち。そして結局うつ病になってしまうというわけだ。
 うつ病はこうしたタイプの人たちに理由もなく突然起こるのではない。何かのきっかけで起こるのが普通だ。60歳を過ぎてからのうつ病発症の引き金は配偶者や友人の死、退職、子どもの社会的な独立や結婚、病気・体力の衰えなどが原因になりやすい。こうした出来事は心身に負担を掛けることになり、うつ病の大きな原因になるという。
 いったんうつ病が発症すると、抑うつ状態になって脳の働きがブレーキを掛けられたような状態になり、何かをしようとしても決断ができなくなってしまう。また、体重が減少したり、朝方は気分が重くて、活動できないなどの症状が現れる。
 さらに責任を過剰に感じたり、夜寝つかれない、夜中に目が覚めてしまう不眠や毎日長時間寝てしまう過眠などの睡眠障害を起こすこともある。そのほか「小声でぼそぼそ話す」「ため息をつくようになる」などの症状がうつ病のサインになっていることも知っておくと何かのときに参考になるだろう。

合併症が多く再発しやすいお年寄り

 60歳以上のうつ病の特徴は、うつ病以外の身体的な合併症が多いことが挙げられる。高血圧や心臓病、脳血管障害の後遺症などの合併症を持っていることが多い。がんや肝臓障害を合併していることもある。このように高齢者のうつ病では、ほかの病気を併発しているために、若い人のうつ病よりもこじらせやすく、再発も多く、治療も複雑になってしまう。
 「だから、うつ病の高齢者には、家族や周囲の人のサポートが非常に重要になる」と一瀬医長は強調している。

アルツハイマー型痴ほうの薬物治療

アルツハイマー型痴ほうになると、「アセチルコリン(脳の神経細胞から放出され、ほかの神経細胞に信号を伝える神経伝達物質)」が不足する。薬物療法では、「コリンエステラーゼ(アセチルコリンを分解する酵素)」の生成を抑え、アセチルコリンの活性化を図る。


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