老 化

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人生において避けて通れない問題のひとつに「老化」がある。そこで本号では老化の生理と高齢者の意識と行動について特集し、老化について考えてみることにしました。

I 老化の生理学-老化の生理的メカニズム-

 加齡にともない生理的機能が低下することを老化と呼んでいる。老化は避けることのできない生命現象である。老化は生理的老化と病的老化に分類され、病的な老化には遺伝的因子と環境的因子の影響が大きい。老化がなぜ起こるのかについては古くから研究されており、いくつかの学説が提唱されている。その中でも近年注目されているのは、フリーラジカル説と呼ばれるものである。生体内に発生したフリーラジカルが生体構成成分に酸化的損傷を与え、老化を引き起こすという説である。
 しかし、老化はひとつの説では説明できない点も多く、いくつかの説が関連していると言われている。運動や栄養が老化を遅らせることが可能かどうかは、非常に興味深い課題である。しかし、老化と寿命は混同できない問題である。生理的機能は運動によって高く維持される。また、疫学的な調査では運動選手の各年代における生存率が高いことが報告されている。実験動物では摂食量が生存率に影響していることもわかっている。

1 老化とは

 一般的に、老化とは成熟期以後にからだの恒常性や生理的機能が時間の経過とともに低下することである。老化には、1)有害性:老廃物の蓄積、2)進行性:非可逆的な進行、3)内存性:遺伝子による制御、4)普遍性:すべてのヒトにみられる現象、の四つの特徴がある。さらに、死亡率の増加、生体構成成分の低下、生体機能の低下、環境変化への適応能力の低下、疾病の増加なども老化の特徴である。

(1)老化に関する10の法則
1)死の確率は年齢とともに対数的に増加し、生体の機能に関する測定値は、時とともに直続的に低下する。
2)寿命は遺伝的素因と関係する。
3)雄は雌より寿命が短い。
4)寿命は食餌に影響される。
5)冷血動物の寿命は気温が上がると短縮し、下がると延長する。
6)致死量以下の放射線に暴露すると、寿命は短縮する。
7)年齢にともなう変化の度合いは、臓器系統によって異なる。
8)加齢とともに外からのストレスに対応する予備力の減少がみられる。
9)年齢的な変化は細胞内の化学的過程にみられる変化よりも、生体全体あるいは臓器単位のほうが顕著に認められる。
10)測定する生理機能が複雑であるほど、年齢による差異は著しい。

(2)老化の分類
 老化は生理的老化と病的老化に分類され、それぞれ分けて考える必要がある。生理的老化は疾病をともなわない老化であり、病的な老化は環境的因子(栄養、運動、ストレス、大気汚染など)や遺伝的因子(遺伝子的素因、遺伝子の損傷など)の影響による病的な状態をともなう老化である。
<生理的老化> 生理機能の進行的な低下、器官と組織の萎縮などの老化
<病的老化>  高血圧、動脈硬化、糖尿病、がん、白内障、骨粗鬆症、痴呆症など

2 加齡による生理的機能の変化

 加齡によって器官の重量が減少する(図1)。これは器官が構成する細胞が細胞死を起こして細胞数が減少するためと、細胞数は変化しないが細胞が萎縮するためである。脳の細胞は加齡とともに減少することが知られている。また、筋肉では筋細胞の萎縮がみられる。
 25~30歳をピークとして生理的機能は加齡にともなって低下していく(図2)。生命の維持に重要なはたらきをする神経系や細胞の内部環境は、機能低下の程度は小さいが、腎臓や呼吸循環器系の低下は大きい。老化による生理的機能の低下速度は器官によって異なる。また、全身持久力の指標である最大酸素摂取量も25歳をピークとした場合、加齡にともなって減少する。


3 老化学説

 老化がなぜ起こるかについては、いくつかの学説が唱えられている。

(1) プログラム説
 哺乳動物の脳には、あらかじめプログラムされた生物時計があり、神経伝達とホルモンの作用によって、細胞の活性化のスイッチと死に至る過程がすでに決定されている。

(2) エラー・カタストロフィー説
 細胞内でたんぱく質が合成される場合、複雑な過程でエラーが生じて異常なたんぱく質が合成される。このような異常なたんぱく質が多く合成されると、やがて正常な細胞機能が阻害することになる。

(3) 体細胞突然変異説
 DNAの損傷が完全に修復されないか、もしくは間違って修復されたために正しい遺伝情報が伝わらず、細胞が突然変異を起こし老化につながるという説である。

(4) クロスリンク説
 たんぱく質はペプチドと呼ばれる低分子から構成されているが、この分子間が架橋結合*(クロスリンク)することによって、本来のたんぱく質の構造と機能が変化する。たんぱく質である酵素やコラーゲン、DNAなどがクロスリンクすることによって老化するという説である。

(5) すり切れ説
 細胞が内部環境や外部環境の悪化に伴い消耗が加速され、やがて細胞機能が低下して細胞死に至る。

(6) フリーラジカル説
 不対電子を有する反応性の高い物質をフリーラジカルという。フリーラジカルには活性酸素を含み、特にヒドロキシルラジカル*(・OH)は強い反応性を示す。これらのフリーラジカルがDNA、RNA、酸素、たんぱく質、細胞膜の不飽和脂肪酸などに酸化的損傷を与えることによって、細胞死や細胞機能の低下が起こり老化につながるという説である。
 このほかにもいくつかの老化学説があるが、ひとつの学説ですべての複雑な老化過程を説明するのは困難である。老化は遺伝子の影響を受けて遺伝的に決定されていると考えられるが、生体内外の環境的因子に大きく影響される。

*ヒドロキシルラジカル
反応性が最も強いラジカルである。H2O2とFe2+またはH2O2とO2-・(スーパーオキサイド)が反応すると生成される。

*架橋結合
たんぱく質の分子内または分子間で、ジスルフィド結合(S-S結合)などが形成されること。ジスルフィド結合では、たんぱく質の反応性に富むSH基(チオール基)が酸化されることによって生じる。

4 老化と運動

(1) 生理的機能の低下と運動
 ほとんどの生理的機能は加齡にともない低下する。しかし、生理的機能の中には、継続的な運動によって加齡による低下が抑制されることも認められている。呼吸循環器機能の一つとしての最大酸素摂取量は、加齡にともない直線的に減少するが、トレーニングを行っているランナーやジョガーは初期のレベルが高く、高齢になっても非トレーニング者よりも高いレベルを維持している。また、からだの維持や活動に最も大切な骨は、定期的な運動によって骨密度の減少が抑制され、同年代の一般人と比べても高い骨密度を示している。骨格筋では機能と構造が加齡によって低下する。


(2)寿命と運動
 運動選手は短命であると言われるが、必ずしも寿命が短いとは限らない。むしろ運動の実践が生存率を上げる報告もある。フィンランドのトップアスリートの縦断的な調査では、一般人に比べてスポーツ選手の生存率が高いことが示されている。特に、持久的なスポーツ選手において生存率が高いようである。しかし、寿命はほとんど変わっていない。
 運動ではからだの総酸素消費量が増加するために、酸素代謝が高まり、老化を促進し寿命を短くするという説がある。哺乳動物の種によって単位体重当りの発熱量(比代謝率:キロカロリー/kg体重/日)が異なり、比代謝率が大きいほど短命であることが示されている。この結果は、異なる種における比代謝率と寿命の関係を示したもので、必ずしも運動による酸素代謝の促進が寿命を短くするとは限らない。すべての動物種の最大寿命は種によって特有であり一定している。実際、酸素代謝が高まれば、からだの中で発生する活性酸素やフリーラジカルが増加して、細胞に酸化的ストレスが加わり老化を促進するかもしれない(老化のフリーラジカル説)。しかし、寿命に影響するかどうかは明らかではない。
 運動が生存率を高め寿命を延長するという動物実験の結果がある。狭いケージで飼育されたラットと回転輪が付いたケージで自由に運動ができるように飼育されたラットでは、自由運動ができるラットの方が生存率が高く、寿命も延長している。このように運動によって酸素代謝が促進する条件においても、寿命の延長が確認されている。

5 老化と栄養

(1) 生存率と栄養
 病的な状態にならない条件で食餌摂取量を制限すると、寿命が延長することが古くから知られている。食餌摂取量を自由摂取ラットの47~65%に制限した制限食ラットでは、12~24月齡の体重が自由食ラットの約55%に抑制されて、生存率は自由食ラットよりも顕著に高かった(図9)。また、平均寿命は24.8%も延長した。さらに、実験動物で自由摂取群の60%で飼育した場合、寿命が30~50%延長した報告もある。なぜ食餌制限によって老化が遅延して、寿命が延長するのかについては明らかではないが、発がん率の低下や免疫機能低下の抑制、DNA損傷の低下などが報告されている。
 さらに、食餌制限の時期と生存率の関係が報告されている。マウスの飼育1年目と2年目で食餌量を変えた場合、最も生存率が高く寿命も延びたのは1年目に食餌制限を行い、2年目には自由摂食としたグループであった。逆に生存率も寿命も低かったのは2年間とも自由摂食のグループであった。このことにより老化の抑制や寿命の延長には、食餌量と摂食パターンが関係することが推察される。さらに運動と体重との関係では、運動ラットと体重が同じになるように食餌量を制限したラットが、自由摂食ラットより約20%寿命が延びた。食餌量は最も少なかった。自発運動ラットが次に生存率が高く、自由摂食ラットおよび運動ラットと食餌量を同じにしたラット(運動ラットの体重より約25%増加)は最も低かった(図11、12)。これらの結果がヒトにあてはまるかどうかは疑問であるが、過食による肥満が成人病の誘因となることから、摂取量が老化や寿命に与える影響は大きいと考えられる。


(2) 抗酸化栄養素と老化
 老化や疾病にフリーラジカルが関与していることが知られているなかで、たんぱく質、脂質、DNAの酸化的損傷を防御する抗酸化物質のはたらきが注目されている。栄養素として摂取するビタミンE、C、A、β-カロチン*などは代表的な抗酸化栄養素である。これらの抗酸化栄養素が活性酸素やフリーラジカルを消去することによって、老化を抑制できるかどうかは明らかではない。動物実験ではビタミンEを投与しても生存率と寿命には影響を及ぼさないようである。特定の抗酸化栄養素を過剰に摂取した場合、細胞内のほかの抗酸化栄養素とのバランスが崩れて、細胞全体としての抗酸化能力が発揮できないのかもしれない。しかし、抗酸化栄養素が活性酸素やフリーラジカルによる細胞機能の低下やDNAの損傷を抑制することにより、バランスのとれた抗酸化栄養素の摂取は、老化による疾病を予防できるか、もしくは疾病の発症を遅延させることができると考えられる。

*β-カロチン
β-カロチンは自然界に存在する黄、橙色などを呈する色素(カロチノイド)の一種である。体内で自然界に存在するビタミンAが不足すると必要量だけ変換される。β-カロチンは抗酸化物質として一重項酸素の消去作用を示し、発がんを抑制する効果も報告されている。

II 老化の社会学-高齢者の意識と行動-


総務庁老人対策室

 高齢者の人たちの意識と行動はどうなっているのであろうか。高齢者が可能な限り住みなれた家庭や地域で安心して充実した生活を送ることが理想であるが、現実はどうなっているのであろうか。総務庁老人対策室の実施した「高齢者の一人暮らし・夫婦世帯に関する調査結果」から伺ってみよう。

1 生活上の心配ごとに関する事項

(1) 高齢期に大切なもの
 「高齢期に大切なものは何だと思うか」についてみると、「健康」が95.0%と最も多く、次いで「家族」57.9%、「友人」29.2%、「所得・財産」27.8%、「趣味」25.4%、「仕事」14.7%の順となっている。
 同居形態別にみると、一人暮らし、夫婦世帯共に「健康」、「家族」の順となっているが、その次に一人暮らしでは「友人」を挙げる者が多く、夫婦二人世帯では「所得・財産」を挙げる者が多くなっている。
 都市規模別にみると、町村で「友人」の割合が高く、「所得・財産」の割合が低くなっている。また、小都市で「趣味」を挙げる者の割合が低くなっている。
 性別にみると、「仕事」(男性19.8%、女性11.7%)、「家族」(男性62.1%、女性55.3%)は男性の方が、「友人」(男性21.3%、女性34.1%)は女性の方が割合が高くなっている。
 年齢階級別にみると、年齢が低くなるほど「所得・財産」の割合が高くなっている。
 一人暮らし歴別にみると、一人暮らしの期間が3年~5年未満の者で「仕事」の割合が低く、「所得・財産」の割合が高くなっている。また、一人暮らしの期間が20年以上の者で「家族」の割合が低くなっている。
 夫婦世帯歴別にみると、夫婦暮らしの期間が3年~5年未満の者で「所得・財産」の割合が高く、20年以上の者で「仕事」の割合が低くなっている。

(2) 高齢期の心構え
 「高齢期の生活の心構えとして、どのようなものがよいと思うか」についてみると、「気持ちを若々しく保つ」が44.2%と最も多く、次いで「年相応に過ごす」25.0%、「自分の考えで主体的に生きる」15.6%、「家族などの周りの人にあわせる」11.5%の順となっている。
 同居形態別にみると、「自分の考えで主体的に生きる」(一人暮らし20.2%、夫婦世帯13.0%)は一人暮らしで割合が高くなっている。
 都市規模別にみると、都市規模が大きくなるほど「自分の考えで主体的に生きる」の割合が高く、逆に都市規模が小さくなるほど「家族など周りの人にあわせる」の割合が高くなっている。
 年齢階級別にみると、60~64歳で「気持ちを若々しく保つ」の割合が高く、「年相応に過ごす」、「自分の考えで主体的に生きる」の割合が低くなっている。
 一人暮らしに歴別にみると、一人暮らしの期間が20年以上の者で「家族などの周りの人にあわせる」の割合が低くなっている。
 夫婦世帯歴別にみると、夫婦暮らしの期間が3年~5年未満の者で「気持ちを若々しく保つ」の割合が高く、「自分の考えで主体的に生きる」の割合が低くなっている。また、夫婦暮らしの期間が10年以上の者で「年相応に過ごす」の割合が高くなっている。


(3) 高齢社会のイメージ
 「今後の高齢者の多い社会についてどのように考えるか」についてみると、「明るい社会」が26.5%と最も多く、次いで「どちらかといえば明るい社会」23.4%、「どちらともいえない」22.7%、「どちらかといえば暗い社会」16.8%、「わからない」6.5%、「暗い社会」4.1%の順となっている。
 同居形態別にみると、一人暮らしでは「明るい社会」(28.1%)を挙げる者が最も多く、次いで「どちらともいえない」(26.7%)、「どちらかといえば明るい社会」(18.3%)等の順となっており、夫婦世帯では「どちらかといえば明るい社会」(26.2%)を挙げる者が最も多く、次いで「明るい社会」(25.6%)、「どちらともいえない」(20.5%)等の順となっている。
 都市規模別にみると、小都市で「明るい社会」、「どちらかといえば明るい社会」の割合が低く、「どちらかといえば暗い社会」、「暗い社会」の割合が高くなっている。
 年齢階級別にみると、60~64歳で「どちらかといえば暗い社会」の割合が高く、65~69歳で「どちらかといえば明るい社会」の割合が高くなっている。
 一人暮らし歴別にみると、一人暮らしの期間が3年未満ので「明るい社会」、「どちらかといえば明るい社会」の割合が高く、5年~10年未満の者で「明るい社会」の割合が低くなっている。
 夫婦世帯歴別にみると、夫婦暮らしの期間が3年~5年未満の者で「どちらかといえば明るい社会」の割合が低く、「どちらかといえば暗い社会」の割合が高くなっている。


(4) 近所づきあい
 「近所の方とどの程度つきあいをしているか」についてみると、「お互いに訪問しあう人がいる」50.0%、「立ち話をする程度の人がいる」26.7%、「あいさつをする程度の人がいる」19.8%、「つきあいはない」3.5%の順となっている。
 同居形態別にみると、「立ち話をする程度の人がいる」(一人暮らし22.7%、夫婦世帯28.9%)は夫婦世帯の方が割合が高くなっている。
 都市規模別にみると、都市規模が小さくなるほど「お互いに訪問しあう人がいる」の割合が高くなり、逆に都市規模が大きくなるほど「立ち話をする程度の人がいる」、「あいさつをする程度の人がいる」の割合が高くなっている。
 性別にみると、「お互いに訪問しあう人がいる」(男性43.1%、女性54.2%)は女性の方が、「あいさつをする程度の人がいる」(男性25.3%、女性16.4%)は男性の方が割合が高くなっている。
 年齢階級別にみると、年齢が低くなるほど「立ち話をする程度の人がいる」の割合が高くなっている。
 一人暮らし歴別にみると、一人暮らしの期間が短くなるほど「お互いに訪問しあう人がいる」の割合が高くなっている。
 夫婦世帯歴別にみると、夫婦暮らしの期間が20年以上の者で「立ち話をする程度の人がいる」の割合が低くなっている。
 住まいの種類別にみると、「お互いに訪問しあう人がいる」は持家、一戸建てで割合が高く、「あいさつをする程度の人がいる」は借家、集合住宅で割合が高くなっている。
 住居年数別にみると、住居年数が長くなるほど「お互いに訪問しあう人がいる」の割合が高くなっている。

(5) 社会とのかかわり
 「教養・文化、スポーツ、社会奉仕などの分野で、同好会、サークルの活動や種々の行事、催し物への参加を通じて、社会とのかかわりを持って生活したいと思うか」についてみると、「そう思う」が47.3%と最も多く、次いで「どちらかといえばそう思う」25.7%、「そうは思わない」13.6%、「どちらかといえばそうは思わない」9.0%の順となっている。
 同居形態別にみると、「そう思う」(一人暮らし42.9%、夫婦世帯49.7%)は夫婦世帯の方が、「そうは思わない」(一人暮らし16.4%、夫婦世帯12.0%)は一人暮らしの方が割合が高くなっている。
 都市規模別にみると、都市規模が小さくなるほど「そう思う」の割合が高くなり、都市規模が大きくなるほど「そうは思わない」の割合が高くなっている。
年齢階級別にみると、年齢が低くなるほど「そう思う」の割合が高くなっている。
高齢社会のイメージ別にみると、明るい社会と答えた者で「そう思う」の割合が高くなっている。
 近所づきあい別にみると、近所づきあいの程度が深くなるほど「そう思う」の割合が高く、「そうは思わない」の割合が低くなっている。

(6) 子供との同居意識
 「高齢者が、子供や子供夫婦と暮らすことについて、どう思うか」についてみると、「できれば一緒に暮らす方がよい」が31.3%と最も多く、次いで「できれば別々に暮らす方がよい」20.0%、「別々に暮らす方がよい」20.0%、「一緒に暮らす方がよい」17.8%、「どちらともいえない」7.8%の順となっている(図1-6)。
 同居形態別にみると、一人暮らし、夫婦世帯共に「できれば一緒に暮らす方がよい」が最も多く、次いで一人暮らしでは「別々に暮らす方がよい」、「できれば別々に暮らす方がよい」の順となっているのに対して、夫婦世帯では「できれば別々に暮らす方がよい」、「別々に暮らす方がよい」の順となっている。都市規模別にみると、都市規模が小さくなるほど「一緒に暮らす方がよい」、「できれば一緒に暮らす方がよい」の割合が高くなっている。
 性別にみると、「一緒に暮らす方がよい」、「できれば一緒に暮らす方がよい」は男性の方が、「できれば別々に暮らす方がよい」、「別々に暮らす方がよい」は女性の割合が高くなっている。
 一人暮らし歴別にみると、一人暮らしの期間が3年未満の者で「一緒に暮らす方がよい」の割合がやや高くなっている。
夫婦世帯歴別にみると、夫婦暮らしの期間が3年~5年の者で「一緒に暮らす方がよい」の割合がやや高くなっている。


(7) 日常生活での心配ごと
 「日常生活の中で心配していることは何か」についてみると、「自分や配偶者が病気がちになること」が33.0%、「自分や配偶者が介護を必要とするようになること」24.7%、「病気などのとき、面倒をみてくれる人がいないこと」17.9%、「配偶者に先立たれた後の生活のこと」14.7%、「火事・災害のこと」14.6%等の順となっており、「心配ごとはない」が36.0%と最も多くなっている。
 同居形態別にみると、一人暮らしでは「病気などのとき、面倒をみてくれる人がいないこと」が最も多く、次いで「火事・災害のこと」、「自分や配偶者が病気がちになること」、「自分や配偶者が介護を必要とするようになること」等の順になっているのに対し、夫婦世帯では「自分や配偶者が病気がちになること」が最も多く、次いで「自分や配偶者が介護を必要とするようになること」、「配偶者に先立たれた後の生活のこと」、「病気などのとき、面倒をみてくれる人がいないこと」等の順になっている。
 性別にみると、「自分や配偶者が病気がちになること」(男性39.5%、女性29.1%)、「配偶者に先立たれた後の生活のこと」(男性21.8%、女性10.4%)は男性の方が割合が高くなっている。
 年齢階級別にみると、60~64歳で「自分や配偶者が病気がちになること」、「自分や配偶者が介護を必要とするようになること」、「配偶者に先立たれた後の生活のこと」の割合が高くなっている。
 一人暮らし歴別にみると、一人暮らしの期間が20年以上の者で「心配ごとはない」の割合が低く、「病気などのとき、面倒をみてくれる人がいないこと」の割合が高くなっている。夫婦世帯にみると、夫婦暮らしの期間が3年未満の者で「心配ごとはない」の割合が低く、「自分や配偶者が病気がちになること」、「自分や配偶者が介護を必要とするようになること」の割合が高くなっている。


(8) 心配ごとの相談相手
 「心配ごとや悩みごとができた場合、誰に話を聞いてもらったり、相談しているか」についてみると、「子供」が61.5%と最も多く、次いで「配偶者」51.1%、「兄弟姉妹」21.3%、「友人・知人」15.5%、「となり近所の人」7.1%、「子供の配偶者」6.4%等の順となっている。
 同居形態別にみると、一人暮らしでは「子供」が58.2%で最も多く、次いで「兄弟姉妹」、「知人・友人」等の順となっており、夫婦世帯では「配偶者」が80.2%と最も多く、次いで「子供」、「兄弟姉妹」等の順となっている。
 都市規模別にみると、都市規模が小さくなるほど「子供」の割合が高くなっている。また、町村で「となり近所の人」を挙げる者が多くなっている。
 性別にみると、「配偶者」(男性69.9%、女性40.3%)は男性の方が、「友人・知人」(男性8.8%、女性19.6%)は女性の方が割合が高くなっている。
 年齢階級別にみると、年齢が低くなるほど「配偶者」、「友人・知人」の割合が高くなっている。
 一人暮らし歴別にみると、一人暮らしの期間が20年以上の者で「相談したりする人はいない」の割合が高くなっている。
 夫婦世帯歴別にみると、夫婦暮らしの期間が3年~5年未満の者で「兄弟姉妹」の割合が高くなっている。
2 生計に関する事項

 (1) 1カ月当たりの生活費
 「家賃などを含めた一カ月当たりの生活費はおおむねどのくらいか」についてみると、「20~25万円未満」が23.7%と最も多く、次いで「10~15万円未満」22.0%、「15~20万円未満」19.6%、「25万円以上」18.6%、「5~10万円未満」10.3%、「5万円未満」1.0%の順となっている。

(2) 主な収入源
 「現在の生活費をまかなっている、主な収入源は何か」についてみると、「公的な年金(国民年金、原生年金など)」が91.5%と最も多く、次いで就業による収入」28.2%、「預貯金の引出し」15.1%、「恩給」8.0%、「子供などからの援助」7.2%、「家賃、地代などの収入」6.1%等の順となっている。
 同居形態別にみると、一人暮らしで「預貯金の引出し」、「子供などからの援助」の割合が高く、夫婦世帯で「就業による収入」の割合が高くなっている。
 都市規模別にみると、小都市、町村で「就業による収入」の割合が高く、大都市、中都市で「家賃、地代などの収入」の割合が高くなっている。また、町村で恩給の割合が高くなっている。
 性別にみると、「就業による収入」(男性32.7%、女性25.4%)、「私的な年金(企業年金、個人年金など)」(男性6.0%、女性3.2%)は男性の方が、「子供などからの援助」(男性5.3%、女性8.3%)は女性の方が割合が高くなっている。
 年齢階級別にみると、年齢が低くなるほど「就業による収入」の割合が高くなり、逆に年齢が高くなるほど「子供からの援助」の割合が高くなっている。
 健康状態別にみると、健康状態が良い者ほど「就業による収入」の割合が高くなっている。


(3) 高齢者の就労意識
 「何歳くらいまで働くのがよいと思うか」についてみると、「元気ならいつまでも働く方がよい」が35.4%と最も多く、次いで「65歳くらいまで」25.3%、「70歳くらいまで」22.7%、「60歳くらいまで」7.9%、「75歳くらいまで」5.6%の順となっている。
 同居形態別にみると、「70歳くらいまで」とする者は夫婦世帯の方が、「元気ならいつまでも働く方がよい」とする者は一人暮らしの方が割合が高くなっている。
 都市規模別にみると、大都市で「70歳くらいまで」とする者の割合が高く、「元気ならいつまでも働く方がよい」とする者の割合が低くなっている。
 性別にみると、「元気ならいつまでも働く方がよい」(男性32.7%、女性37.0%)は女性の方が割合が高くなっている。
 年齢階級別にみると、70~74歳で「70歳くらいまで」の割合が低く、「75歳くらいまで」の割合が高くなっている。

3 健康に関する事項

(1) 身体上の不自由
 「日常生活を送る上で、どのようなときに身体上の不自由を感じるか」についてみると、「歩行」13.5%、「新聞、雑誌を読むとき」6.5%、「食事」3.5%等の順となっており、「不自由は感じない」が76.8%と最も多くなっている。
 同居形態別にみると、一人暮らし、夫婦世帯共に不自由を感じる内容としては「歩行」、「新聞、雑誌を読むとき」の割合が高くなっており、「不自由は感じない」が7割を超している。
 都市規模別にみると、町村で不自由を感じる各項目の割合が高く、「不自由は感じない」の割合が低くなっている。また、町村で「食事」の割合が高くなっている。
 年齢階級別にみると、年齢が高くなるほど不自由を感じる各項目の割合が高く、「不自由は感じない」の割合が低くなっている。
 健康状態別にみると、健康状態が不良になるほど「不自由は感じない」の割合が低くなり、不自由を感じる各項目の割合が高くなっている。


(2) 病院や診療所への通院の頻度
 「現在、病気の治療のために病院や診療所にどの程度通院しているか」についてみると、「月に2~3日程度」28.0%、「月に1日」18.0%、「週に1日」9.7%、「週に2~3日程度」7.5%等の順となっており、「通院していない」が28.5%と最も多くなっている。


(3) 入院の有無
 「この1年間に入院していたことがあるか」についてみると、「1ヵ月未満」6.7%、「1~3ヵ月未満」4.1%、「3~6ヵ月未満」1.6%、「1年以上」1.0%、「6~12ヵ月未満」0.3%の順となっており、「入院したことはない」が86.4%と大半を占めている。


(4) 健康の維持増進
 「自分の健康の維持増進について、気をつけていることは何か」についてみると、「休養や睡眠を十分にとる」が55.1%と最も多く、次いで「栄養のバランスのとれた食事をする」54.8%、「規則正しい生活を送る」49.2%、「散歩やスポーツなどの運動をする」26.5%、「健康診査などを定期的に受ける」24.6%、「気持ちをなるべく明るく持つ」22.4%等の順となっている。
 同居形態別にみると、一人暮らしでは「栄養のバランスのとれた食事をする」(55.5%)が最も多く、夫婦世帯では「休養や睡眠を十分にとる」(55.2%)が最も多くなっている。性別にみると、男性は「休養や睡眠を十分にとる」が最も多く、次いで「規則正しい生活を送る」、「栄養のバランスのとれた食事をする」の順となっており、女性は「栄養のバランスのとれた食事をする」が最も多く、次いで「休養や睡眠を十分にとる」、「規則正しい生活を送る」の順となっている。
 年齢階級別にみると、60~64歳で「栄養のバランスのとれた食事をする」、「気持ちをなるべく明るく持つ」の割合が高くなっている。

(5) 知りたい健康情報
 「高齢者の健康管理について、知りたいことはなにか」についてみると、「老人性痴呆症について」が26.9%と最も多く、次いで「食生活のあり方について」26.7%、「寝たきりの予防方法について」23.6%、「がんや高血圧について」23.1%、「健康増進のための運動方法について」23.0%等の順となっている。
 同居形態別にみると、一人暮らしでは「老人性痴呆症について」が最も多く、次いで「食生活のあり方について」、「寝たきりの予防方法について」の順となっており、夫婦世帯では「食生活のあり方について」が最も多く、次いで「老人性痴呆症について」、「がんや高血圧について」の順となっている。
 都市規模別にみると、町村で「食生活のあり方について」の割合が高くなっている。
 性別にみると、「健康増進のための運動方法について」(男性26.8%、女性20.7%)、「がんや高血圧について」(男性26.4%、女性21.1%)は男性の方が、「骨粗鬆症について」(男性5.8%、女性18.0%)、「寝たきりの予防方法について」(男性20.6%、女性25.4%)は女性の方が割合が高くなっている。
 年齢階級別にみると、年齢が低くなるほど「食生活のあり方について」、「がんや高血圧について」、「骨粗鬆症について」「介護の方法について」等の割合が高くなっている。


4 福祉に関する事項

(1) 緊急時の連絡先
 「けがや病気など、緊急の人の手助けを必要とする場合に誰に連絡するか」についてみると、「子供」が76.4%と最も多く、次いで「配偶者」49.8%、「兄弟姉妹」23.6%、「となり近所の人」17.7%、「子供の配偶者」12.9%、「かかりつけの医師」11.9%等の順となっている。
 同居形態別にみると、夫婦世帯では「子供」と「配偶者」の割合が高く、それ以外の項目を挙げる者の割合が低くなっている。
 都市規模別にみると、大都市で「友人・知人」の割合が高く、町村で「となり近所の人」の割合が高くなっている。
 性別にみると、「配偶者」(男性70.8%、女性37.0%)は男性の方が、「友人・知人」(男性6.0%、女性12.1%)、「となり近所の人」(男性14.2%、女性19.8%)は女性の方が割合が高くなっている。
 年齢階級別にみると、年齢が低くなるほど「配偶者」の割合が高くなっている。また、60~64歳で「子供」の割合が高くなっている。

(2) 介護状態への不安度
 「将来寝たきりや老人性痴呆症になり、介護が必要な状態になるのではないかと不安になったりすることがあるか」についてみると、「ときどきある」が35.3%と最も多く、次いで「あまりない」28.2%、「全くない」19.6%、「よくある」14.6%の順となっている。
 同居形態別にみると、「よくある」、「ときどきある」は一人暮らしの方が「あまりない」「全くない」は夫婦世帯の方が割合が高くなっている。
 都市規模別にみると、町村で「よくある」の割合が高くなっている。
 性別にみると、「よくある」、「ときどきある」は女性の方が、「あまりない」「全くない」は男性の方が割合が高くなっている。
 年齢階級別にみると、75歳以上で「よくある」の割合が高くなっている。
 健康状態別にみると、健康状態が不良になるほど「よくある」の割合が高くなっている。

(3) 介護を受けたい場所
 「身体が虚弱になって、日常生活を送る上で介護を必要とするようになった場合、どこで介護を受けたいか」についてみると、「現在の自宅で介護してほしい」が41.8%と最も多く、次いで「病院などの医療機関に入院したい」27.1%、「老人ホームなどの福祉施設に入所したい」11.7%、「子供の家で介護してほしい」6.7%等の順となっている(図4-3)。
 同居形態別にみると、「現在の自宅で介護してほしい」は夫婦世帯の方が、「老人ホームなどの福祉施設に入所したい」、「病院などの医療機関に入院したい」は一人暮らしの方が割合が高くなっている。
 都市規模別にみると、小都市で「現在の自宅で介護してほしい」の割合が高く、「病院などの医療機関に入院したい」の割合が低くなっている。
 性別にみると、「現在の自宅で介護してほしい」(男性53.9%、女性34.5%)は男性の方が、「子供の家で介護してほしい」(男性4.4%、女性8.1%)、「病院などの医療機関に入院したい」(男性20.2%、女性31.4%)は女性の方が割合が高くなっている。




(4) 介護を頼む人((3)で「現在の自宅」、「子供の家」、「兄弟姉妹など親族の家」で介護してほしいと回答した者に)
 「現在の自宅、子供の家又は兄弟姉妹など親族の家では、誰に介護を頼むつもりか」についてみると、「子供」が72.9%と最も多く、次いで「配偶者」57.4%、「子供の配偶者」29.7%、「ホームヘルパー」16.5%、「兄弟姉妹」8.9%、「訪問看護婦」7.9%等の順となっている(図4-4)。
 同居形態別にみると、一人暮らしでは「子供」が最も多く、次いで「子供の配偶者」「ホームヘルパー」、「兄弟姉妹」の順となっており、夫婦世帯では「配偶者」が最も多く、次いで「子供」、「子供の配偶者」、「ホームヘルパー」の順となっている。
 都市規模別にみると、小都市、町村で「子供」が、大都市、中都市で「ホームヘルパー」の割合がそれぞれ高くなっている。また、大都市で「訪問看護婦」、「民間のシルバーサービス」の割合が高くなっている。
 性別にみると、「配偶者」(男性80.9%、女性38.1%)は男性の方が、「兄弟姉妹」(男性5.8%、女性11.4%)、「ホームヘルパー」(男性14.2%、女性18.5%)、「訪問看護婦」(男性5.2%、女性10.2%)は女性の方が割合が高くなっている。


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2008/11/26(水) 08:56 | URL | #-[ 編集]
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