平均寿命を延ばすカギ

ここでは、平均寿命を延ばすカギ に関する情報を紹介しています。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
○平均寿命のレベルは世界一

 人体を構成する細胞の核に存在する遺伝子には、自らの寿命を決定するコードがあるといわれます。不老長寿を願ってもこのコードの指令を超えて生きることはできず、寿命は100~120年くらいのものとされています。それに対し、日本人の平均寿命は現在世界一のレベルにあるとはいっても、男子76.09歳、女子82.22歳(平成4年簡易生命表)で、遺伝子の持つ寿命と比べるとまだ30年ほどの開きがあるといえましょう。
 昭和10年生まれの人は、そろそろ還暦を迎える年代になっていますが、その人たちが生まれたころの日本人の平均寿命は、男子46.92歳、女子49.63歳でした。ちなみに、今から100年前に生まれた日本人の平均寿命は、およそ男子43歳、女子44歳だったそうです。つい数十年前まで日本人の平均寿命はこのように50歳にも満たないものでした。もちろん、遺伝子の持つ寿命がその当時は短かったというわけではありません。「乳幼児死亡率が高かった」ことと「結核菌等による青少年の死亡率が高かった」ことが主な原因でした。
 ところが、戦中戦後の食糧暗黒時代を乗り切ったころから、日本人の平均寿命はグングンと延び始めました。その主な原因の1つは乳幼児をはじめとする日本人全体の栄養状態の向上であり、もう1つはスルファミン剤、抗生物質等の進歩による対微生物作戦の勝利でした。そのおかげで肺結核とか肺炎とか、赤痢とか疫痢などによって死亡する人が少なくなり、免疫力も向上してきたのです。
 その半面、食物のとり方に起因する病気で死亡する人が増加してきました。心筋梗塞とか、大腸がんなどのある種のがんがそれです。心筋梗塞が、若いころからの食を中心とする摂生によってかなり予防できることは明らかですが、がんについても同様です。平成4年調査の男性の平均寿命は前年度までに比べて短くなりましたが、食生活を中心とした摂生など、そのあたりのところに、日本人の平均寿命がまだまだ延びるカギが隠されているように思います。





○がんを予防するファクター

 まず、消化器のがんについてみると、胃がんは減少してきたのに対し、大腸がんが増加してきているのは、食物の内容の変化によります。胃がんが多かったのは食塩の過剰摂取の影響(胃粘膜が食塩に侵されることが多かった)でした。その後、動物性食品の摂取量増加に反比例して食塩摂取量は減少しましたが、同時に脂肪摂取量が増加し、副菜食品(食物繊維源となる食品)の摂取量が増加しなかったことが、大腸がんを増加させる原因になっていると推定されます。男女ともに膵臓(すいぞう)がんが増加してきていることにも、このような食物の内容の変化が関係しています。
 第2は、がんを予防するためにたばこの害について認識すると同時に、緑黄色野菜の摂取量を増やすことが望まれます。男子の肺がんが急速に増加しているのは明らかに喫煙の影響で、間接喫煙の害についても問題になっています。それに対して、日常食で緑黄色野菜を十分に摂取すれば、ベータカロテンの作用によって発がんを防ぐことができることも統計的に示されています。
 第3は、活性酸素の発がん作用を阻止するために、ベータカロテン以外に、ビタミンE、Cを十分に摂取することの有効性が期待されています。呼吸によって1日に数百グラム以上の酸素を摂取しますが、そのうちの数パーセントは体内で活性酸素となります。その強い酸化力は、一方では生命活動の推進にも役立っていますが、他方では神経細胞や心筋細胞の老化を促進したり、粘膜細胞をがん化したりもしています。それに対し、ベータカロテン、ビタミンEおよびCの3種類のビタミンは、体内のいろいろな場所で随時盾となって働き、害を未然に防止します。
 各細胞内(および細胞膜)にあって、第一線の活動をしているのはビタミンE(α-トコフェロール)で、活性酸素作用に対し自らが身代わりになって酸化されます。そして、豊かに存在するビタミンC(アスコルビン酸)がすぐに、身代わりとなって酸化されたビタミンEを元に戻し、盾としての機能を維持させます。E(必要量1日10ミリグラム程度)もC(所要量50ミリグラム)も、バランスのとれた日常食で不足するといった心配はあまりありません。
 α-トコフェロールあるいはアスコルビン酸を、あまり経済的な負担をかけないで医薬品によって補給することもできます。
 第4として、女性の場合肥満を避けることが子宮がんや乳がんの予防に役立つとされます。副腎皮質でつくられるアンドロゲン(男性ホルモン)が脂肪組織でエストロゲン(女性ホルモン)に転化するために、肥満者の血中には絶えずエストロゲンが多く、それが子宮粘膜や乳腺細胞を刺激し続けてがん細胞にしてしまう、ということがあるからです。
 遺伝子の内包するコードの中には「がん化」をスタートさせる部分もあるといいますから、だれでも発がんを完全に予防することはできないのかもしれません。しかし現代の科学が明らかにしたがんの予防に役立つかもしれないいくつかのポイントをすべての人が実行すれば、日本人の平均寿命はまだまだ延び続けるのではないでしょうか。



スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
国民健康保険を学ぶ
国民健康保険の検索サイト。保険料、加入、金額、国民健康保険料、扶養など国民健康保険に関する各種情報をお届けしています。 http://close.hartmerrell.com/
2008/11/30(日) 09:37 | URL | #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://alphapac2.blog103.fc2.com/tb.php/43-afaf944f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。