介護

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高齢者の多くは、わが家で家族と共に暮らすことを望んでいるといいます。何事もなく過ごせればそれは理想的なのですが、病状の急変や思わぬアクシデントが起こったときが問題です。高齢者と生活を共にする場合は、日ごろからとっさの対応、応急処置などを身につけておかなければいけません。

日ごろから心がけておくこと

 高齢者は、病気の場合はもちろん、元気なようでも急に異常を起こしたり、思いがけないケガをしたりすることがあります。特に問題なく過ごしている場合でも、次のようなことを心得ておきましょう。
1毎日、よく観察しておくこと。
 顔色、動作、食欲、排せつの状態など日常生活で変わった点はないか、日ごろから注意します。突然の発病や病変のように見えても、それ以前になんらかのシグナルを出している場合が少なくないからです。しかし、高齢者の場合はこのシグナルが見えにくく、本人の訴えもないことがあるので気をつけてください。
2定期的に受診しておくこと。
 主治医を決め、定期的な診察を受けるようにします。子供や高齢者がいる家庭では近くにホームドクターがいないと不安です。日ごろの観察ポイントから、いざという時の注意などまで指示を受けておくとよいでしょう。
6緊急連絡用の電話一覧をわかりやすい場所に。
 ホームドクターの電話をはじめ、連絡すべきところの電話番号を見やすく書いて、だれにでも分かる場所に張っておきましょう。家族の少ない家庭では近所にお互い助け合える家庭を作っておくと安心です。また、高齢者も連絡ができるようにこの一覧表について話しておきます。119番への連絡法も住所や目印など、伝えるべきことと順序を個条書きにしておきます。慌てると簡単なことも話せなくなるものですから。

主な症状別の対処法

 救急患者にとっては最初の5分間が生命を救う分かれ道になるといいます。それには症状の正しいチェックが鍵です。チェック・ポイントは、1意識の有無 2呼吸の有無 6脈拍の有無で、これをバイタルサイン(生の兆候)といいます。高齢者の場合は、脳卒中などで倒れることが少なくないので、一刻も早く医師の診察をうけることが必要ですが、基本的な応急処置は心得ておきたいものです。以下を参考にし、さらに専門家の指導を受けておくことをお勧めします。
●突然倒れたら
 安静にさせることが大切ですが、必要に応じていくつかの応急処置を施します。意識がない場合は特に慎重に対処しなければいけません。一人で動かしたり、頭が揺れるような状態には絶対にしないでください。意識がある場合は安全な場所に移してもよいでしょう。本人の不安を静めるよう、優しく声をかけながら医師の手配を素早くします。意識がはっきりしない場合は、 1吐瀉物が詰まって窒息を起こすのを防ぐため横向きにする。 2ケイレンしていたら、舌をかまないようにタオルなどを口の中に入れる。 6吐いたときは、飲み込まないように吸引器で吸い出すか、割り箸にガーゼを巻いた物で取り除く。

●呼吸が止まっていたら
 まず、気道の確保といって空気が肺まで通るように気道を開かせます。気道の確保で自然呼吸が始まらないときは人工呼吸をします。
 1気道の確保は、片手を首の下に当てて軽く持ち上げ、もう一方の手を額に当てて押し、あごを上げる。 2人工呼吸は額に当てた手をずらして鼻をつまみ、大きく息を吸い込み、高齢者の口を完全にふさぐようにして息を吹き込む。 6胸の動きを見ながら4回立て続けに行い、心臓の鼓動と呼吸をチェックする。あとは1分間に12回くらいのペースで行う。

●心臓が止まったら
 心臓が止まってしまったら、のどぼとけの脇で拍動を確認してから直ちに心臓マッサージを行います。心臓が動いているうちに行うと逆に危険を招くことがあります。人工呼吸と心臓マッサージを交互に行うか、2人で同時に行うのも有効です。
 1心臓が止まって1分以内なら、胸骨(胸中央の縦に長い骨)の中央部を握りこぶしで1回だけ強くたたく(前胸部強打法)。何回もたたいてはいけない。 2前胸部強打法で心拍が戻らない場合は、胸骨の下端3~4センチ上方に片方の手のひらの根元を置き、その上にもう一方の手を重ねる。 6ひじを伸ばして垂直方向に押してはゆるめる。肋骨が3~4センチ沈むくらいに押し、1秒間1回のペースで行う。

けがや事故が起こったら

 高齢者に起こりがちなトラブルへの対応を心得ておきましょう。ただし、トラブルはこの他にもいつ、どんな形で起こるかわかりません。専門家の指導を受けておくととっさの場合慌てずにすみます。
●食べ物や異物がのどに詰まったら
 1前かがみにさせ、肩甲骨の間を強くたたく。 2横を向かせ、舌を押さえながら指を入れて吐かせる。 6 1、2でだめな場合や意識がないときは高齢者の後ろに回り、足を開いて中腰になり、みぞおちよりやや下の腹部に両手を回す。 4腰を入れて、両手に力を入れて腹部を強く押し上げるようにし、同時にからだを引っ張り上げる。

●たんが詰まったら
 うつぶせにして背中を下から上に向かってたたく。うつぶせにできないときは横向きにして背中を下から上にたたく。
●やけどをしたら
 狭い範囲のやけどの場合は患部の少し上から流水で冷やす。患部に水を直接当てると皮膚がむけてしまうことがあるので注意する。広い範囲の場合は、とりあえず衣服の上からシャワーなどで冷やすが、一刻も早く病院に運ぶ。衣服は無理にぬがさないこと。
●骨折をしたら
 骨折をしたら、なるべく動かさないようにして添え木で骨折部位と関節を固定します。背骨の骨折は非常に危険なので慎重に処置をしますが、適切な処置ができない場合は動かさず、大至急、救急車や専門家を呼びます。いずれの場合も応急処置後、医師の診察は必要です。

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人はだれも、年をとると「下の世話をかけるようになるのでは……」ということを心配するのではないでしょうか。排せつが自力でできないということは、高齢者のからだにも心にも大きなダメージを与えるものです。それだけに排せつの介助には、テクニックだけでなく、細やかな心遣いが非常に大切になります。
 また、排せつがスムーズかどうかは健康のバロメーターでもあります。高齢者には便秘、頻尿など、さまざまな排便、排尿障害もでてきがちです。本人が気づかないことも多いので、周囲の人がよく注意してあげましょう。

▼危険防止や使いやすさの工夫

 排せつの失敗が多くなると、すぐオムツを考えがちですが、オムツは最後の手段です。尿意や便意がわかるうちは、トイレでの排せつを続けられるようにしたいものです。ただし、高齢者はたいてい排せつに時間がかかったり、もらしてしまったり、間に合わなかったりと、失敗も多くなります。これは腎臓の機能が低下し、肛門括約筋の働きが衰え、膀胱の容量が少なくなり、脳から膀胱への指令も遅くなるなどの、多くは老化による障害が現れるためですから、失敗があっても、嫌な顔をしたり、非難めいた言葉をはいてはいけません。なかなか大変なことではありますが、いつもやさしく接することが大切です。

 高齢者は尿意が頻繁に起こるのが普通です。介助する人に遠慮して言い出しかね、失敗するということも少なくありません。高齢者の排せつのリズムを周囲の人がつかんで、「トイレはどうですか」などと声をかけてあげるようにしたいものです。

 歩ける場合は、トイレを使うのがベストです。しかし、その場合は廊下やトイレに手すりをつける、また急激な温度差がないように室外、トイレなどの保温に気をくばる、トイレ内に連絡用のベルをつけるなど、危険防止対策を十分にしてください。

 足腰が弱っている高齢者には、やはり腰かけられる洋式が向いています。和式の便座にのせるだけで腰かけ式になる便座がありますので簡単に変えることができます。

 トイレまで行くのが無理な場合は、ポータブルトイレの利用を考えましょう。トイレに行ける人も「必ずトイレで」と厳しく考えず、寒いときや夜間、体調の悪いときなど、状況に応じて、室内で用をたすようにします。

 ポータブルトイレに腰かけるのを手伝ってあげますが、用をたしている間は外しているほうがよいでしょう。恥ずかしい思いやあせりを感じさせない配慮です。ポータブルトイレの使用で注意するのは、室内に臭気がこもらないようにすることです。換気とトイレの後始末に気をつけましょう。臭いがもれない水洗タイプのポータブルトイレも出ていますし、背もたれつきや暖房つきなどいろいろなタイプがありますので、よく調べて選んでください。

▼寝たままでの排せつで注意すること

 尿意、便意はわかっても、起きあがれないという場合は、尿器、便器を使うことになります。尿器も便器もいろいろ便利なものが出回っていますので、専門家に相談するなどして、からだにやさしく、扱いやすくて洗いやすいものを選びましょう。

 尿器、便器を使うときは、高齢者と息を合わせ、できるだけお互いの負担が少なくてすむようにします。自分で尿器を持てるとか、腰をあげたり、からだの向きを変えられるという人の場合は、その人の自力を上手に利用してあげるようにします。           


 また、高齢者は尿意はわかっても、失禁してしまうということがよくあります。とがめたり、嫌な顔をして高齢者の心を傷つけることのないようにし、やさしく気遣ってあげましょう。脱ぎ着がらくな下着にしてあげたり、排せつの用がないかを聞いてあげたりします。失禁パンツや失禁パッドを使用するのもよいでしょう。これらはオムツとは見た目も使用感も違うので、高齢者も着けるのに抵抗が少ないと思います。

 尿意、便意がわからず、寝たきりという場合は、オムツの使用ということになりますが、オムツはもう他に方法のない場合の手段です。ある程度ボケている人でも、オムツにされるとショックを感じ、ボケや寝たきり状態が進む場合が少なくないといいます。状態が多少でも好転したら、オムツを外す方向に持っていく努力が必要です。

 オムツの交換は、慣れないうちはちょっと大変なので、コツを覚えるようにします。病院や在宅介護支援センター、保健所などで指導を受けることもできます。心身ともに負担が少なくてすむよう手早く交換してあげたいものです。また、面倒がらずまめに交換し、いつも清潔にしておいてあげましょう。

▼健康チェックも忘れずに  

 高齢者に何らかの排せつ障害が出てくることは、老化現象の現れで避け難いことだというのは以上述べてきた通りですが、訓練や治療で改善されるケースもあるので、「仕方がない」とあきらめず、専門家に相談することも必要です。また何らかの病気が原因となっている場合もあるので、排せつの状態には注意を怠らず、気になる兆候があったらすぐ医師に伝えます。  

 頻尿、尿が出にくい、失禁するなどの排尿障害には、ストレスによるものから前立腺肥大症、膀胱炎などさまざまな病気が隠れていることも考えられます。さらにがんの場合もあります。

 また、高齢者は一般に便秘しがちです。便の状態が良く、多少間隔が長くても一定の間隔であれば、そう神経質になる必要はありませんが、便秘が長引くようだと、便が硬くなり、放っておくとまったく出なくなることもあるので、早めに医師に相談します。どんな便が出ているかということは、がんなどの重大な病気の判断の助けにもなるので、よく注意するようにします。


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マヒなどの障害があって、からだの動きが不自由な人は、寝ているときも自由に寝返りをうつことができません。からだへの負担が少ない楽な状態で寝ることができないのです。そのままでは、寝苦しいだけでなく、さまざまなトラブルの引き金ともなります。中でも起きやすいのが床ずれです。床ずれは放っておくと、すぐに悪化し、さらに大きなトラブルの原因となります。寝たきりにせず、体位交換などをまめにして、床ずれを予防しましょう。


◆床ずれはなぜできる

 床ずれは、特定の箇所に長時間、主に圧迫が加わることでできます。圧迫によって、血液の循環が悪くなった状態が続くと、組織の壊死を起こすのです。一般的には床ずれといっていますが、正式には「褥創」(じょくそう)といいます。
 圧迫が最も大きな発生因子ですが、摩擦によっても起きがちですし、からだを不潔にしていたり、湿った状態にしていてもできやすくなります。また、栄養障害、循環障害、知覚や運動障害、皮膚や筋肉の退化など、身体機能の低下も発生因子となります。つまり、高齢者には発生しやすい条件がいっぱいというわけです。

◆褥創予防のポイント


① 圧迫を避けるために、体位交換をまめにする。
② 摩擦を避けるために、寝具や寝巻きは肌にやさしい材質のものを選び、シーツのしわや寝巻きの縫い目、ボタンなどでからだを傷つけないように注意する。

③ 室内の温度、湿度を適度に保ち、換気も心がける。寝具、寝巻きも清潔にして、汚れたり、湿ったりしたら、すぐ取り替える。

④ からだを清潔にし、皮膚を乾燥させておく。汗をかいたときや排せつの後は、お湯でふいてから乾いた布で水気をよくふきとり、皮膚を常に清潔で、乾いた状態にしておく。

⑤ 栄養状態が悪くならないよう、食事に気をくばる。その他の身体機能の低下が進行していないかについてもよく注意する。
⑥ 血液の循環が悪くならないようマッサージをする。  

以上のような注意が必要ですが、褥創予防には、まず体位交換が最も大切です。しかも、体位交換は、②以下の注意に比べていちばん大変かもしれません。各市区町村で介護の相談や指導を行っているので、体位交換の方法も一度実地に学んでおくとよいでしょう。次に体位交換のポイントを紹介しますので、併せて参考にしてください。

◆ 体位交換の方法とコツ

 褥創は寝たきりの場合だけでなく、長時間、イスや車イスに座っていてもできるので油断は禁物です。

 褥創は、骨の突出した部分や不潔になりやすく湿りがちな部位にできます。寝方によって体重のかかる部分が変わるので、できやすい部位も多少変わってきます。

 体位交換は2時間に1回の割合で行うようにします。高齢者の残存能力を十分利用するよう心がけてください。次のような点に注意して行うとよいでしょう。

①必ず声をかけながら動かすようにし、お互いのタイミングを合わせるようにすることが大切。
②手先で動かそうとせず、重心を低くし、腰を使って動かす。
③からだを離さず、お互いの接触面を多くすると動かしやすい。  

体位交換は、寝ている向きを換えるだけでなく、起き上がる、立つ、歩くまでいくように進められれば理想的です。しかし、無理は禁物です。高齢者の中には骨がもろくなっている人もいるので、医師の指示をあらかじめ受け、適切な方法で行ってください。

◆予防のための寝方の工夫

 圧迫や摩擦を防ぐ方法として、「床ずれ予防用品」を上手に使うと効果があります。通気性・弾力性のよい予防マット、各種のエアマット、好発部位に当てる“枕”や円座などが、最近はいろいろと開発されています。保健福祉サービスの専門家が相談・指導に当たってくれますので、正しく選んで予防に役立てたいものです。吸湿性が悪かったり、汚れても洗濯ができないものなどを選んでしまうと、逆効果になってしまいます。手作りできるものもありますので、指導を受けてください。

◆早期発見と手当ての仕方

 毎日の清拭のときや着替えのとき、全身をよく観察しましょう。また、痛みを訴えたらすぐその部分を調べます。ただし、高齢者の中には痛みの感覚が鈍くなっている人もいるので、訴えがないからといって安心してはいけません。

 痛みだけの場合は、栄養状態が十分かどうかチェックして食事に注意し、マッサージを行うことでたいてい進行を食い止めることができます。この段階で気づかないと皮膚が赤く(発赤)なりますが、からだの向きを換えて30分程度で赤みが消えるようなら、褥創ではありません。しかし、赤みが消えないようなら褥創の初期なので、その部分の周辺をマッサージします。

 次いで水泡ができてしまったら、水泡を破らないように注意し、乾燥させて、被覆剤で保護します。さらに進むとびらんや潰瘍ができますが、この段階になったら医師の指示を受けます。褥創は放っておいたり手当てが悪いと、最終的には敗血症を起こし死に至ることもあります。

 体位交換をはじめ適切な予防や手当てで褥創にならないよう介護したいものです。褥創の有無は介護のバロメーターともいわれています。

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拘縮というのは、関節が屈曲した状態で固まってしまうものです。運動不足や寝たきりのため動かさない状態を続けると起こりますが、高齢者の場合は特に急速に現れやすいので日頃からの予防が大切です。悪化すると治療は困難です。高齢者を助けて予防のための運動を早期に始めましょう。また、外出は心身ともによい効果をもたらすので、積極的に外出するように心掛けたいものです。それには高齢者自身も訓練をし、周囲の人も安全に介助をする方法を身につける必要があります。

拘縮予防は早期が決め手

 「寝たきりにしないために」(十一月号)の項でも触れたように、今では病気になったら絶対安静という考え方はほとんど通用しません。もちろん、医師の指示に従ってという前提にたってのことですが、できるだけ早くからからだを動かすようにしないと関節が固まってしまいます。
 寝たきりの高齢者には、ひざ関節に拘縮が最も出やすく、片マヒの人ではひじ・指関節にも多く現れます。脳卒中を患うと、爪先が下に下がった「垂れ足」の状態で固まりがちなので、足・ひざ・股関節の拘縮予防が大切になります。いずれにせよ、高齢者は拘縮が起きやすいので、寝ている状態でもせめて手足だけは動かすようにしましょう。発病後、三日間関節を動かさないと、固まってしまう場合も少なくないとさえいわれています。関節が拘縮してしまうと、この関節の運動に関係する筋肉も脱力状態となり萎縮してしまいます。
 しかし、手足を動かすといっても痛みを伴うので、なかなか長続きしないものです。高齢者本人に自覚を持ってもらうこと、家族も一緒に方法を学んで適切な手助けをし、心身両面から支えてあげることが大切です。

拘縮予防の運動

 まず、いつからどの程度の運動をすべきか、医師の指示を仰ぎます。次いで専門家の指導を高齢者、家族ともに受け、正しい方法をマスターすることです。訪問看護や専門施設で行ってもらうのもよいのですが、運動は毎日行うことがポイントになるので、本人ができるようになって家庭で行うのが理想的です。次のような点に注意し、拘縮を予防しましょう。
1.高齢者本人にやる気を起こさせることが大切。
 痛みを伴う場合もあるのでなかなか難しいことですが、目的や意欲を持ってもらうよう、サポートしてあげましょう。ほめてあげたり、共に喜ぶという姿勢も必要です。
2.できるだけ本人に行わせ、残存能力を生かすようにすること。
 手助けは必要最小限にとどめます。起きられない場合でも寝たままでできることはあるので、初めから無理だと決め付けないようにしましょう。
3.自分で行うのが無理なうちは、介護の人が正しい方法をマスターして行い、だんだん本人にさせる方向にもっていくこと。
 痛がる場合は無理をせずゆっくり少しずつしないと、運動嫌いにしてしまうので注意しましょう。ただし、痛がるからといってすぐにやめてしまったり、何もしないのはいけません。根気よく優しく、そして厳しくというところでしょうか。この辺が家族がリハビリをしてあげる上で難しいところです。時には専門家のアドバイスや助けを借りるとよいでしょう。
4.少しずつでも毎日続けること。
 一度に長時間行って翌日は休み、というより、短時間でも休まず続ける方がずっと効果が上がります。また長時間だと過労になる危険もあります。高齢者にも介護の人にとっても、心身共に大きな負担にならないようにする配慮が大切です。
5.予防のための運動はドラマチックに効果が現れるというものではないので、高齢者への心配りが特に必要。
 そのリハビリがどんなに大切なものかということを、押しつけにならないようにしながら理解してもらいます。また高齢者にも何か家族のためになる役割を受け持ってもらったり、よくなったらどこかへ出掛けるといった楽しい計画を立てて、希望をもってもらうようにするなど、それぞれに考えてあげてください。


外出で心身をリフレッシュ

 高齢者は病気でなくても動きが鈍くなったり、疲れやすくなっているためでしょうか、だんだん出不精になりがちです。家に引きこもってばかりいると、気持ちが沈んできたり、刺激がないのでボケてきたりします。また、歩くことは拘縮予防はもちろん、各機能の活性化に役立ち、ボケ防止にも有効です。病気のある人も医師の許可が出ている場合は、適度の外出をしましょう。日光に当たるというのは非常に大切なことなのです。気分が変わって心が晴れ、快い疲労感から夜もよく眠れるようになります。
 外出に必要なつえや歩行補助具、車イスなどは、理学療法士など専門家に相談して選んでください。高齢者も介助する人もこうした器具の使い方を、危険のないところでまず十分に訓練してから外出するようにしましょう。
 介助する人は、暑さ寒さに気をつけ、服装の調節も忘れないでください。交通量が多く、空気の汚れたところは避けるようにしましょう。
 最初からあまり無理をせず、少しずつ時間、距離を延ばしていくようにします。行き先や通り道も考えて草木に四季の移り変わりを感じたり、人との触れ合いをもったり、時にはちょとしたショッピングをしたりと、楽しみが見付けられるようにして外出が好きになる工夫も大切です。

拘縮予防の運動 (1)

●介助が必要な場合
 早期に始めることが大切ですが、病状によっては、毎日すべてのメニューを無理にこなす必要はありません。症状に応じてポイントを押さえて行うようにしましょう。1人でできるものは、できるだけ、本人にしてもらいます。

手・指の運動
1.高齢者の手首を片手で持ち、もう一方の手で指を持って、ゆっくり後ろへそらす 次に手首を手のひら側に曲げる
2.手首を持って前後に動かす
3.手首をそらすようにして、指を1本ずつ伸ばす
の手で親指を内側と外側に動かす。次に親指を大きく回す

肩の運動
1.両手で高齢者の腕を持ち、肩と水平になるまで動かす
2.高齢者の腕を垂直になるまで伸ばす。このとき片手で腕を持ち、片手は肩を支えるとよい


ひじの運動
1.片手で高齢者の二の腕を押さえ、もう一方の手でひじをゆっくり屈伸する
2.片手で二の腕、もう一方の手で手首を持ち、ひじを直角に曲げて上下に動かす
3.からだと垂直にひじを立て、手首を回すようにする


足の運動
1.訴えたところでやめる
2.ひざを伸ばしながら元へ戻す
3.足全体を外側と内側に動かす
4.1.と同じ姿勢で足を外側と内側に回す
5.高齢者のかかとを片手で支え、もう一方の手で爪先を持って足首を曲げたり伸ばしたりする
6.片手で足の指を持ち、曲げたり、そらしたりする
7.片手で足首を持ち、もう一方の手で足の先を持って内側と外側に曲げる
8.高齢者の足の裏が介助する人の前腕にぴったりつくようにし、腕で足の裏を押すようにしながら、かかとをつかんで引っ張りあげる


腰の運動
(寝たままの場合)
1.両手で高齢者の足を持ち、ひざを立てる
2.ひざを揃えて左右にゆっくり倒す
(腰掛けられる場合)
 介助の人は前に腰掛け、高齢者の足に自分の足を軽くのせ、下半身が動かないようにする。組んだ腕に手を添え、倒れずに屈伸ができるように手助けをする
1.高齢者は腕を組んで腰掛け、からだを前に曲げたり、2.後ろにそらしたりする

拘縮予防の運動 (2)

 介助をうける場合と同様の運動を、できるだけ1人で行うようにします。初めから全部は無理でも、少しずつできる範囲を広げていきましょう。1人でしやすい運動をいくつか紹介します。
手の運動
1.片手でもう一方の手の手首を握り、上下に動かす。こ れを両手ともするが、マヒがある場合は、動くほうの 手でマヒの手を動かす
2.手首を曲げたり伸ばしたり、回したりする。
3.手首を小指側へ曲げたり、親指側へ曲げたりする
指の運動
1.手首を動かさないようにして、指全体を曲げたり伸 ばしたりする
2.4本の指を片手で握り、しっかり曲げたり伸ばしたりする
3.片手で親指を握り、親指と人さし指の間を開くようにする
足の運動
足首を前後に動かし、足の指を曲げ伸ばしする

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危険因子はありませんか

 日本人の65歳以上のお年寄りは現在約16%を占め、6人に一人の割合に近い。急速に高齢社会が進んでおり、その傾向は一層強まっている。そこで避けて通れないのが老人性痴ほう、いわゆるぼけの問題だ。加齢によってぼけ症状が出現する割合は高まってくる。高齢社会ではますます老人性痴ほうの問題が深刻になってくる。そのぼけを早期に発見して上手に対応できれば、良い状態を長く延ばせるかもしれない。人間にとって避けられないというぼけ。その早期発見法や対応法はあるのか―。 

85歳以上では4人に一人が痴ほうに

 世界一の長寿国である日本。厚生省などの推計によると、2006年には65歳以上のお年寄りが5人に一人以上を占め、75歳以上の高齢者が9%以上、10人に一人近くの割合になるとみられている。まさに未曽有の高齢社会が出現するのである。
 そこで問題になるのが、寝たきり老人やぼけの問題だ。老化は人間の身体機能や脳の機能を確実に奪っていく。特に加齢に伴って起こるぼけを完全に避けるのは難しいという。老人性痴ほうの患者を診ることの多い東京都立荏原病院の一瀬邦弘精神科医長は「65歳以上では25人に一人の割合で老人性痴ほうが出現する。それが85歳以上になると、4人に一人の割合になる」と厳しい現実を説明する。
 それでは、ぼける人とそうでない人がいるのはなぜなのだろうか。老化現象は生物に避けられない宿命である限り、脳の老化も避けられない。ぼけも人間の避けられない宿命であることを物語っている。
 こうした中で、ぼけなかった人がいるとすると、それは「ぼけないうちに死んでしまった」といえるかもしれない。寿命が延びて、高齢社会の出現とともにぼけが大きな社会問題となってくるのは間違いないことを示している。同病院精神科では、痴ほうが原因で受診する高齢者が、全体の約30%を占めており、その受診者数は、社会の高齢化に伴って次第に増えており、この事実を裏付けている。
 その痴ほうも大きく分けて2つのタイプがある。「アルツハイマー型痴ほう」と「脳血管性痴ほう」で、この二つで痴ほう全体の90%以上を占める。以前はほぼ同じ割合だったが、どちらかというと最近はアルツハイマー型痴ほうが増加傾向にあるという。

アルツハイマー型痴ほうに四つの特徴

 最も多く問題なのがアルツハイマー型痴ほうだ。アルツハイマー型痴ほうは女性に多く見られ、男性の2、3倍に上るとされている。これは、女性の方が寿命が長く、高齢者全体に占める女性の割合が多いことがその理由らしいのだ。
 もう一つ、東京都多摩老人医療センターなどが東京都内に住む70~80代の「アルツハイマー型痴ほうで通院中の高齢者」「痴ほうのない高齢者」「スポーツセンターなどに通う元気な高齢者」の各グループの数十人ずつを調べたところ、興味深い結果が浮かび上がっている。
 その結果アルツハイマー型痴ほう患者の多くは(1)気を失うほど頭を強く打ったことがある(2)休日に寝て過ごすことが多かった(3)長く続けている趣味がない(4)小学校時代から運動が嫌いだった―という4つの特徴を持っていたというのである。
 頭部打撲とアルツハイマー型痴ほうとの直接的な因果関係は不明だが、外国の調査でも同じような結果が出ているという。また、「休日は寝て過ごす」「趣味がない」「運動が嫌い」などの特徴とアルツハイマー型痴ほうとの因果関係も今のところはっきり分かっていない。
 「長い勤めを終えて、退職して年金で生活するようになると、心の張りをなくしてぼけになる人がいます。定年退職した後で、運動をしない、寝てばかりいるなど目的のない生活をしていると痴ほうが進むかもしれません」
 こう説明する一瀬医長によると、アルツハイマー型痴ほうの原因は不明なので、確実な予防法はないのが実情だ。それだからといって何もしないで手をこまねいていると、ぼけが進んでしまうかもしれない。それを避けるには、まず、閉じこもりがちな生活習慣を活動的な日常に改善していくことは欠かせない。特に心掛けてほしいのは運動だ。そうすると、外部と接触する機会も増える。そうすることによって、自然に外部からの刺激が入ることになる。結果的に、ぼけを予防することにつながるかもしれないのだ。散歩など運動もよいという。
 治療法はどうか。原因が不明なので、残念ながら治療法はまだない。ただ、アルツハイマー型痴ほうは、アセチルコリンという神経伝達物質が不足していることが分かっている。アセチルコリンは脳の神経細胞から放出されて、別の神経細胞に信号を伝える働きをしている物質である。このアセチルコリンを分解してしまうコリンエステラーゼの生成を抑えるコリンエステラーゼ阻害薬の開発が進んでいる。アセチルコリンが分解されるのを防いでアセチルコリンの活性化を図ろうというわけで、アルツハイマー型痴ほうの治療薬として注目を集めて、米国では爆発的に売れているという。
 「アルツハイマー型痴ほうの治療薬として厚生省に現在申請中で、治療に使えるようになれば、痴ほうが悪化するのをある程度遅らせるようになるかもしれません。アルツハイマー型痴ほうになると、ADESテストで年間6点の割合で進行しますが、この薬を使うと2点よくなる。まだばらつきがありますが、3、4カ月前の状態に戻すことができるのです」。一瀬医長はこの薬に大きな期待を掛けている。 


脳血管性痴ほうは危険因子をなくせ

 もう一つの痴ほうの原因の脳血管性痴ほうではどうだろうか。こうした痴ほうは脳梗塞や脳出血など脳血管障害が原因で起こることが多い。脳血管障害によって、脳に血液が行かなくなって脳細胞にダメージを受けるために、結果として痴ほう状態になってしまうのだ。脳血管障害の多くは動脈硬化が原因になるので、それを防ぐためには、動脈硬化を予防することに尽きる。
 それでは、動脈硬化の予防法に話を移そう。動脈硬化は加齢によってだれにも起こり、避けられない宿命のようなものだが、動脈硬化を促進する危険因子は取り除くことは可能だ。それは(1)高血圧(2)糖尿病(3)高脂血症(4)高尿酸血症―などである。高血圧だと、血管の老化が早まり、動脈硬化を一層起こしやすくなる。糖尿病では血管内で血液が固まって血管が詰まりやすくしてしまう。また、高脂血症は血管壁にコレステロールがたまりやすくなってしまうし、尿酸値が高いような人は動脈硬化を起こしているケースが多く見られることが分かっている。
 このほか危険因子として(1)喫煙(2)ストレス(3)運動不足(4)肥満―などの生活習慣も見逃せない。たばこのニコチンは、血管を収縮させ、血圧を上昇させたり、血液中のコレステロールを増加させて動脈硬化を促進させてしまう。ストレスや運動不足、肥満も動脈硬化を促進させてしまうことは理解できるだろう。
 「動脈硬化の危険因子の高血圧や糖尿病、高脂血症、高尿酸血症などの病気を早期に見つけて、早期に治療することが大切。また喫煙や運動不足、ストレス、肥満といった危険因子は、運動や食事に気をつかうなどして積極的に改善することが欠かせない。そうすると、高血圧や糖尿病、高脂血症などの予防にもつながる」と一瀬医長は力説する。

ぼけのチェックポイントは

 ところで、こうした痴ほうを早期に見つけるのはどうすればよいのだろうか。家族など周囲の人の日ごろからの注意が大切である。痴ほうになっているかどうかを見分ける主なチェックポイントを見てみよう。
 その一つ、物事の大枠を忘れてしまうことだ。物忘れでは、食事後に、何を食べたかを忘れたとしても、食事したこと自体は覚えている。これに対して痴ほうの場合は、食事をしたことさえ忘れしまい、しかも物忘れをしているという自覚が全くなくなってしまうのだ。
 2番目は、忘れたことをほかの人のせいにしてしまうことも多い。痴ほうになると、財布など大切なものをしまった場所を忘れてしまうことが少なくない。それを「家族にとられた」などと言って、周囲の人のせいにすることが多いのである。
 3番目は、最近起こったことや新しいことが覚えられなくなる点。その一方で、たまたま自分の覚えていることに対しては、強くこだわり、同じことを何度も繰り返したりする。
 4番目は、相手の表情に敏感に反応するようになることだ。痴ほうになっても自意識は高くて、他人の表情や雰囲気に対して非常に敏感なところがある。不機嫌な顔をして対応すると、それがすぐに伝わってしまうので注意が必要だ。
 「最も大切なのは、痴ほうが脳の病気であることを周囲の人が理解して、痴ほうの人が何か問題を起こしても、しかったり、とがめたりしないで、病人として優しく接すること」。一瀬医長は家族や周囲の人の対応の仕方をこう説明する。

お年寄りに多いうつ病

 一方、ぼけと間違いやすい症状にお年寄りのうつ病がある。60歳を過ぎた高齢者の心の病のなかで、最も多く見られるのがうつ病だ。うつ病は、特に高齢者の病気というわけではなく、思春期以降の人が年齢にかかわりなくかかる病気だ。多くの場合は、生活環境の変化をきっかけとして発病し、脳の働きが低下してさまざまな症状が起こってくる。
 うつ病は女性に多く、一生の間にかかる割合は、男性の5倍にも上るとされている。その理由は、女性は妊娠や出産後にうつ病にかかりやすいことが関係していると考えられている。更年期障害による女性のうつ病も少なくなく、60歳以上でもうつ病が女性に多い傾向に変わりはない。特に60歳を過ぎると、定年退職や子供の結婚などと、生活環境が変わることも多く、さまざまな心の病が出現しやすくなる。
 それでは、うつ病にはどのようなタイプの人がなりやすいのだろうか。なりやすいのは(1)きまじめ(2)協調タイプ(3)マイナス思考(4)完全主義―の4つのタイプだという。きまじめなタイプは、何ごとにもきちょうめんに取り組む半面、物事にのめり込み過ぎて、柔軟性に欠け、融通がきかないことが多い。協調タイプは、人との折り合いを気にし過ぎて、自分を抑えてしまう。
 マイナス思考の人は、失敗を気にして悲観的で物事を前向きに考えることが苦手で、落ち込んでしまうタイプだ。完全主義者は、何ごとも完全に仕上げないと気が済まないため、オーバーワークになりがち。そして結局うつ病になってしまうというわけだ。
 うつ病はこうしたタイプの人たちに理由もなく突然起こるのではない。何かのきっかけで起こるのが普通だ。60歳を過ぎてからのうつ病発症の引き金は配偶者や友人の死、退職、子どもの社会的な独立や結婚、病気・体力の衰えなどが原因になりやすい。こうした出来事は心身に負担を掛けることになり、うつ病の大きな原因になるという。
 いったんうつ病が発症すると、抑うつ状態になって脳の働きがブレーキを掛けられたような状態になり、何かをしようとしても決断ができなくなってしまう。また、体重が減少したり、朝方は気分が重くて、活動できないなどの症状が現れる。
 さらに責任を過剰に感じたり、夜寝つかれない、夜中に目が覚めてしまう不眠や毎日長時間寝てしまう過眠などの睡眠障害を起こすこともある。そのほか「小声でぼそぼそ話す」「ため息をつくようになる」などの症状がうつ病のサインになっていることも知っておくと何かのときに参考になるだろう。

合併症が多く再発しやすいお年寄り

 60歳以上のうつ病の特徴は、うつ病以外の身体的な合併症が多いことが挙げられる。高血圧や心臓病、脳血管障害の後遺症などの合併症を持っていることが多い。がんや肝臓障害を合併していることもある。このように高齢者のうつ病では、ほかの病気を併発しているために、若い人のうつ病よりもこじらせやすく、再発も多く、治療も複雑になってしまう。
 「だから、うつ病の高齢者には、家族や周囲の人のサポートが非常に重要になる」と一瀬医長は強調している。

アルツハイマー型痴ほうの薬物治療

アルツハイマー型痴ほうになると、「アセチルコリン(脳の神経細胞から放出され、ほかの神経細胞に信号を伝える神経伝達物質)」が不足する。薬物療法では、「コリンエステラーゼ(アセチルコリンを分解する酵素)」の生成を抑え、アセチルコリンの活性化を図る。


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